イタリア国民投票進む【海外】
2016.12.5

株式会社AWARDの渡邉です。記事を書いている現在イタリアの国民投票が着々と進んでいます。憲法改正の是非を問う国民投票ということで結果によってイタリアの情勢が大きく変わることも考えられます。

投票の締め切り時間は日本時間で言うと5日の午前7時です。今回の国民投票を主導してきたレンツィ首相は、経済の建て直しの政策をこれまでに進めてきましたが、国民に痛みを強いる政策が世論の反発を招いている中での投票となります。今回の投票結果次第では首相を辞任することも示唆しているため、憲法改正とともに首相の信任投票としても受け止められています。投票が締め切られて30分後には出口調査の結果も発表されていくため、日本時間で午前中には大勢が判明すると考えられています。

なお、イタリアでも反グローバリズムの動きは進んでおり、新興政党の『五つ星運動』という政党が存在感を増している現状があります。2009年にコメディアンのベッペ・グリッロ氏が設立していますが、発足時から既存政党に対する厳しい批判を打ち出しながら勢力を伸ばしています。政府による緊縮策やEUの単一通貨であるユーロに反対する有権者の間で支持を広げてきたのもあり、イタリアがEUを離脱することになるとすれば、この政党がさらに力をつけたときと考えられます。

すでに議会下院では与党に次ぐ勢力になっており、今年6月の統一地方選挙では首都ローマや北部のトリノで『五つ星運動』の市長も誕生しています。無視できない大きな勢力になっているということですね。今回の国民投票は憲法改正の是非を問うものなので直接『五つ星運動』が勢力を伸ばすものではないですが、首相が退陣するなど与党の力が弱まったと見られればそれがきっかけとなり次の選挙で勢力が拡大することも考えられるでしょう。

イタリア、ひいてはEUの未来を占う今回の国民投票。昼ごろには結果も出ると思いますので、ぜひニュースに注目してみてください。

カテゴリーから記事を探す