ノーベル財団のポートフォリオ【運用】
2016.10.15

株式会社AWARDの渡邉です。ノーベル賞の受賞者が次々と発表され今年も盛り上がっていますね。日本人からもノーベル医学・生理学賞を東京工業大学の大隅良典さんが受賞しており、日本人のノーベル賞の受賞者としては25人目、生理学医学賞としては4人目の受賞者となっています。日本人のノーベル医学生理学賞の受賞は3年連続という史上初の快挙でもあります。

ノーベル賞というと物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の分野において人類に貢献した人物に贈られる賞ですが、賞金や運営費はもともとアルフレッド・ノーベル(ダイナマイトの開発者)の遺産から成り立っています。もう100年以上続いているこの賞がなぜ未だに運営できているのか。それはノーベルの遺産が莫大だったこともありますが、ノーベル財団による資産運用が継続して行われているからでもあります。

ノーベル財団では寄付を受け付けていないため、純粋な資産運用のみで資産が殖やされていることになります。ノーベル財団のウェブサイトで得られる年次報告書”Annual Report 2014″の情報によると、 

運用資産は38.7億スウェーデンクローナ。現在1スウェーデンクローナ=11.8円ですので、日本円換算で総資産は457億円ほどになります。ではこの大きな金額がどのように運用されているかというと、

株式…55%(国内10%、海外45%)
債券…12%
オルタナティブ…33%

となっています。株式と債券は伝統的資産と呼ばれるものですが、その他にもオルタナティブと呼ばれる投資が33%も取り入れています。オルタナティブとは、ヘッジファンド、商品、不動産等をも投資対象としており、さらに様々な運用手法を用いたり、異なったリスクを持つ運用対象を組込むなどして投資を行うことです。

では実際過去の運用成績はどうなのか見てみると、

2012年…+7.8%
2013年…+15.3%
2014年…+17.8%

とかなり安定した成績を残しています。現在のノーベル財団の1年間の総支出は十数億円です。457億円の資産から毎年十数億円の支出を出し続けるために運用の努力をしているということですね。100年以上続くノーベル賞も実は資産運用の力によって支えられていると知ると、より資産運用のことを身近に感じられるのではないでしょうか。

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