原油価格上昇【経済】
2016.10.6

株式会社AWARDの渡邉です。年初以来ずっと世界の株価やインフレ率を押し下げる要因になっていた原油の価格が上昇に転じています。

今年の1~2月にかけては、

中国株価の下落
原油価格の急落
欧州の金融機関に対する不安

から世界中の株価が下がる世界同時株安が起こっていました。その原因のひとつになっていた原油の価格が、ここにきて大きく上昇しています。ここ最近の上昇の要因になっているのは石油輸出国機構(OPEC)の存在です。OPECでは9月下旬に原油の減産に合意が形成されました。皆さん原油の値段はどのように決まっているかお分かりになりますでしょうか。これは他の商品にも共通するのですが、

需給=需要と供給の関係

で決まってきます。買いたい人が多く売りたい人が少なければ値段が上がり、売りたい人が多く買いたい人が少なければ値段が下がるということですね。昨晩に米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)から発表された週間の石油在庫統計では、米国の原油在庫が市場予想に反して減っていました。在庫が減るということは供給よりも需要の方が大きくなっていることになり、原油に対する買いが優勢になるということですね。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)と略される西テキサス地方で産出される硫黄分が少なくガソリンを多く取り出せる高品質な原油の種類があります。このWTIの先物がニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されているのですが、期近の11月物は前日比1.14ドル(2.3%)高の1バレル49.83ドルで取引を終えています。午後には49.97ドルと心理的節目の50ドルに迫り、期近物として6月29日以来ほぼ3カ月ぶりの高値を付けています。

原油の価格が上がってくると原油の生産国の経済は当然のことながら回復に向かいます。また世界中の物価を押し下げる要因もなくなってくるので、株価等も上昇する傾向が見られます。日本のような石油の輸入国にとって原油は安い方が良い側面もありつつも、ある程度の価格がないと世界経済が安定しないので結局日本の景気も悪くなることに繋がります。このまま原油の値段が安定してくれば日本にとっても好影響が出てくるかもしれません。原油の価格も経済を見る観点のひとつとして気にしてみてはいかがでしょうか。

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