英国17年3月末までにEU離脱通告へ【海外】
2016.10.3

株式会社AWARDの渡邉です。6月23日に行われた英国のEU離脱を問う国民投票のことを覚えてらっしゃるでしょうか。あれから3ヶ月と少しが経ちましたが、ついに英国首相より離脱の通告時期の表明がありました。

国民投票の結果を受けて英国ではキャメロン首相が辞任し、新たにメイ首相が就任していました。そして今回10月2日にメイ首相が与党の保守党大会で演説し、「2017年3月末までに欧州連合に離脱を正式に通告する」と述べたとのことです。首相から国民投票の結果を受けての離脱通告時期が明言されたのは初めてでした。

EUでは基本条約において、

加盟国の意思でEUから離脱できること
・欧州理事会への通告から手続きが始まること
交渉の期限は2年であること

が定められています。つまり2017年3月末までにEUへと離脱を通告した場合、2019年3月末までに英国はEUから離脱することになります。英国が離脱した際の交渉の焦点としては、

・英企業が欧州各国へアクセスした際の関税
移民制限策の実現
人の移動に関するルール

あたりでしょうか。EUの枠組みから外れることは、過去40年に渡って欧州の共同体の中で発展してきた英国にとって大きな方向転換を迫られる事態となります。メイ氏は演説で今後のEUとの離脱交渉に向けて「可能な限り最善の条件を勝ち取る」と強調していますが、EU側は他国の離脱を未然に防ぐために英国に対して厳しい条件を課していくことも考えられます。

また離脱後のEUとの関係を巡っても、EUからの完全な離脱を求める強硬派と、EUから離脱しても実質的にEUにとどまるのと同等の条件の獲得を目指す穏健派の間で意見が対立しているそうです。離脱をすると一口に言っても今まで培ってきた歴史を変えるのには大きなエネルギーが必要ということでしょう。交渉の流れ次第ではEU内の他国が離脱に向けて追随なども考えられます。英国が今後たどっていく道には要注目です。

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