8月米雇用統計【相場】
2016.9.5

株式会社AWARDの渡邉です。昨晩静岡に戻ってきたため、のんびりと実家のパソコンからのお届けとなります。

さて9月2日の夜に米雇用統計が発表されました。事前の予想に対してはやや弱めという微妙な結果ではありましたが、為替や日経平均先物は色々な思惑を受けて揺れ動きました。ドル円の為替レートは1か月ぶりに1ドル=104円を回復日経平均先物も17000円台を回復したので、本日の朝一の日経平均株価は17000円台からのスタートになりそうです。

実は今の米国では、雇用統計があまり良くないことで市場が安心するという面白いことが起きています。なぜならば米連邦準備制度理事会(FRB)が米国の政策金利の利上げをいつするか、というところに注目が集まっているからです。一般論となりますが、

◎米国が利上げをする
⇒景気の過熱を抑え株価が下がる

◎米国が利下げをする
⇒景気が刺激されて株価が上がる

と言われています。そして現在は昨年12月に利上げを行ったFRBが次にいつ動くのかを市場全体が注意深く見守っているという状況なのです。利上げをすると景気の過熱を抑えることになります。つまり経済が堅調でないときにやってしまうと、失業者数が増えたり経済成長のスピードが弱まったり市場に悪影響を与えかねません。だからといって利上げをしなければ、景気が過熱してバブル状態に陥り、なにかのきっかけで経済危機が起きたときに打てる手がなくなってしまいます。そんな中でFRBは難しい判断を迫られている訳です。

今回の雇用統計は事前予想に比べて米国経済が良いことを示す内容ではありませんでした。しかし、若干予想を下振れた内容だったことで9月に利上げが行われることはないだろうという思惑が市場に広がり、株価などは上昇したようですね。ただし、そこまで悪い内容でもなかったので年内には利上げが行われるのでは、という考えからドルも買われたようです。このあたりは予想するんもが難しく理由づけが後付けのようにはなってしまいますね。

 

そんな中で投資銀行のゴールドマンサックスなどは9月利上げの可能性について強く予想していたりもします。多くの市場関係者が利上げはないという中で9月利上げが行われれば、ちょっとしたサプライズになるかもしれませんね。また日本では日銀に対する緩和期待なども根強く、今月は各国の金融政策に注目が集まる月になりそうです。FRB、ECB、日銀の動きには注目していきましょう。

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