半導体業界の勝ち組、NVIDIA

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株式会社AWARDの渡邉です。

半導体業界の勝ち組、NVIDIA

について本日は取り上げてみたいと思います。数ある企業の中でも今突出した輝きを放っている企業です。

1.NVIDIAとは

2.なぜ今NVIDIAが注目されているのか

3.今後の動向は

といった流れでご紹介させていただきたいと思います。

1.NVIDIAとは


NVIDIAは、1993年に設立されたアメリカのテクノロジー企業です。

NVIDIAは、主にグラフィックス処理ユニット(GPU)の設計、製造、販売を行っており、コンピューターグラフィックスや人工知能(AI)の分野で広く知られています。同じく半導体を扱うIntelは長い歴史を持つ会社ですが、主力製品はマイクロプロセッサ(CPU)となり、NVIDIAは異なる強みを持っています。

NVIDIAのGPUは、パソコンやゲームなどのデバイスで使用されており、リアルなグラフィックスを描画するために非常に重要な役割を果たします。わたしたちが、ゲームや映画などの映像コンテンツをよりリアルに楽しむことができるのはNVIDIAの技術の恩恵が多いと言えます。

2.なぜ今NVIDIAが注目されているのか


そして、NVIDIAが今特に注目を浴びているのは、人工知能の分野です。昨年末から今年にかけてChat-GPTなどの生成系AIが脚光を浴びているのは、本コラムでも何度か取り上げてきました。

NVIDIAの取り扱うGPUは、大量のデータを高速に処理することができ、機械学習やディープラーニングなどの人工知能アプリケーションにおいて高性能な計算を可能にしています。

さらに、NVIDIAは自社のGPUを開発するだけでなく、ソフトウェアや開発ツールも提供しています。これにより、開発者や研究者はNVIDIAのテクノロジーを活用して、高性能なアプリケーションや新たなイノベーションを生み出すことができます。

こうした背景の中で、NVIDIAの2023年2-4月(第1四半期)の売上高は、過去5年間で最も大きな差で市場予想を上回りました。25日の米株式市場でNVIDIAの株価は前日比24.4%高の379.80ドルと急伸し、上場来高値を更新しています。元々日本円で100兆円超の時価総額を誇っていた巨大企業の株価がこのようなスピードで跳ね上がるのは異例なことです。

3.今後の動向は


直近四半期の好決算だけではなく、決算の際に発表される将来の業績予想についても非常に明るい展望が示されていました。こうした状況を踏まえ、JPモルガンが目標株価を250ドルから500ドルへと2倍に引き上げるなど、多くのアナリストがNVIDIAの目標株価を引き上げています。

ただし、Apple、Google、Meta、Teslaなどそうそうたる企業も自社GPUの開発に取り組んでいるため、NVIDIAの独壇場がいつまでも続くかはわかりません。この分野でのリーディングカンパニーなのは間違いないですが、他企業が追い付いてきて潮目が変わるタイミングにも注意したいところです。

また九州の熊本に巨額の投資をすることが確定している世界最大手の半導体メーカーである台湾セミコンダクター(TSMC)。この会社はNVIDIAのGPUの製造を請け負っています。NVIDIAだけでなく、取引先にも注目していきたいですね。

4.まとめ


直近の決算で大注目を浴びた企業、NVIDIAについて取り上げてみました。コロナバブル後の高値を更新し、時価総額は100兆円を超えており、1兆ドル企業も視野に捉えています。

コンピューターグラフィックスや人工知能の分野で高性能なテクノロジーを提供するNVIDIA。どこまで躍進するのか目が離せません。周辺企業にも要注目です。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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