株式会社AWARDの渡邉です。
G7サミットが広島にて開催中
です。
1.G7サミットとは
2.今回の話題の中心は
3.世界への影響
といった流れでご紹介させていただきます。
1.G7サミットとは
G7サミットは、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国で構成される政治フォーラムとなります。
また、欧州連合(EU)発足以来、EUの議長や欧州銀行の総裁も出席しています。
今回、広島で行われているG7首脳会議(=G7サミット)では、インドのモディ首相や韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領ら、本来のG7の枠外の招待国の首脳らも参加のため訪日しています。最近はサミットの開催国の首相が、追加で他の国を招待することが多くなっています。
なお、ウクライナのゼレンスキー大統領も訪日し、サミットへと参加することが報じられています。
2.今回の話題の中心は
今回の話題の中心は、招待されていない2か国である中国、ロシアに関することが多くなると考えられます。
5月19日のサミット初日には、G7首脳が史上初めてそろって広島の平和記念資料館(原爆資料館)を訪れ、原爆慰霊碑に献花しました。これは歴史的な出来事でもあります。
現在、ウクライナを侵攻するロシアによる核兵器使用への懸念もあり、圧力をかける意味もあると考えられます。原子爆弾を使用したことのある国も、現在保有する国もG7にはありますから、それらの国が足並みを揃えて意思を発信することには強い意味があるでしょう。
核軍縮についての共同文書「広島ビジョン」もまとめられました。「透明性を欠く核戦力の増強は世界と地域の安定にとって懸念」といった内容が盛り込まれています。中国を意識している内容であり、核戦力データの開示を求めるものとなっています。
3.世界への影響
こうしたG7ですが、現在世界の国内総生産(GDP)に占める割合は4割ほどになっています。わずか7か国で4割というのはすごいことではありますが、40年前には世界の6割を占めていました。つまり、過去に比べるとG7の力は世界で弱まりつつある、ということです。
40年前に比べて大きく伸びたのは中国であり、2010年には日本を抜いて世界2位の経済大国となっています。現在では中国1か国で世界の2割弱の経済規模を占めるようになりました。
G7でインドや韓国を招待しているのは、新たな仲間を探しているという一面もあります。
4.まとめ
今回のG7は始まったばかりですが、中国やロシアに対する取り決めや声明が多くまとめられることが予想されます。
巨大になってきた中国、ウクライナへと侵攻するロシア、そして新興国の国々と、G7とは利害関係が一致しない国も世界には多く存在します。インドのモディ首相などはG7とも中国・ロシアとも連携する、といったことをG7前の単独会見で述べていたりします。
未だに影響力が大きなG7。世界の平和と経済とバランスを取るために良い広島サミットとなることを願います。