株式会社AWARDの渡邉です。
仮想通貨(暗号資産)の世界的な取引所であるBinance(バイナンス)が日本に進出することが決定しました。
1.バイナンスとは?
2.既存ユーザーと新規口座開設について
3.今後の発表が待たれる点
といった流れでバイナンスの日本への進出についてまとめさせていただきます。
1.バイナンスとは?
バイナンスとは仮想通貨界のリーディングカンパニーであり、世界最大の取引高を誇る取引所を運営しています。また、仮想通貨が関わる多様な金融商品を提供しています。
バイナンスは、グローバル化にあたり各国のライセンスを取得しており、すでにフランス、イタリア、スペイン、バーレーン、アブダビ、ドバイ、ニュージーランド、カザフスタン、ポーランド、リトアニア、キプロスで規制当局の承認を得ています。
今回の日本への進出は、すでに日本の暗号資産交換業者として登録があるサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)の全株式を取得することで実現することになりました。新規の暗号資産業への登録はハードルが高いため、既存の取引所の買収により審査のプロセスを大幅に短縮したことになります。
過去にもバイナンスの日本への進出の話はありましたが、実現はしていなかったため、今回の日本進出は大きなニュースです。
2.既存ユーザーと新規口座開設について
バイナンスはグローバルな取引所なため、海外ですでに口座を保有している日本人も存在しています。そのため、既存ユーザーの扱いがどうなるのか、グローバルでの新規口座開設は今後もできるのか、というのは日本人にとっては気になるところでした。
こちらについてはバイナンス側より発表があり、既存ユーザーは現状グローバルのバイナンスのサービスをそのまま利用可能とのことです。
一方で、2022年11月30日17時から日本居住の新規ユーザーはグローバルのバイナンスの新規口座開設ができなくなりました。日本への進出を発表した日からすぐに新規ユーザーの口座開設が止められた形になります。
3.今後の発表が待たれる点
今後は、
・既存のバイナンスユーザーが、国内取引所へ完全移行することが必要か
・バイナンスの取り扱う仮想通貨がどれだけ国内で取引できるようになるか
などの発表が待たれるところです。グローバルのバイナンスではBNBといった自らの取引所で発行している仮想通貨も扱っておりますが、まだ日本では取り扱いが可能になっていません。バイナンスの特徴が日本国内の規制の範囲でどの程度保持されるのか、という点には注目したいと思います。
まとめ
ついに世界一の仮想通貨取引所が日本へ進出です。FTXというバイナンスに次ぐ地位を得ていた仮想通貨取引所が2022年11月に破綻したため、グローバルのバイナンスでは2022年11月の取引量が30%も増えたという話もあります。
世界一の取引所であるバイナンスが日本でどのようなサービスを展開していくのか、楽しみに待ちたいと思います。