パウエルFRB議長発言で米国株大幅上昇

海外

株式会社AWARDの渡邉です。

2022年12月1日の未明に、米国株式が大幅に上昇しました。

なぜ大幅に株式が上昇したのか?それは、パウエルFRB議長による発言が要因となっています。

1.パウエルFRB議長の発言内容

2.米国株式の上昇幅

3.今後の注目イベントは?

といった流れでご紹介させていただきます。

1.パウエルFRB議長の発言内容


パウエルFRB議長は、米国時間で11月30日に講演を行い、以下のような発言をしました。

・利上げペースを落とす時期は早ければ12月

・インフレとの闘いは終了からほど遠い

・金利は一段と上昇し、景気抑制的な水準にしばらくとどまる

発言の内容全体を見渡すと、インフレに対抗するための利上げや、高金利の維持といった点に目がいきますが、市場にとって重要だったのは、利上げペースを落とす時期についての発言です。

米国の金融政策を決めるFOMCでは、過去4会合連続で政策金利を0.75%ずつ引き上げてきました。そのため、今回12月のFOMCでの0.50%の利上げが示唆されたことは株式市場にとって好感された形にないます。

2.米国株式の上昇幅


この発言を受けて株式市場は、大幅な上昇をしています。

NYダウ:+2.18%

S&P500:+3.09%

NASDAQ:+4.41%

となり、特に金利に敏感な新興市場が大きく反応している形です。

米国の金利上昇スピードが落ちることが示唆されたので、米ドルは下落しておりドル円のレートは1ドル=138円台に低下しました。

しかし、ドル安が進むのよりも株高の方が大きかったので、株式を保有している方は日本人であっても良い状態になったと言えるでしょう。

3.今後の注目イベントは?


今後ある市場に影響を大きく与えるイベントを日本時間で挙げていくと、

・12月2日22:30 11月米国雇用統計…米国の景気の状態を見る上で最も重要な指標

・12月13日22:30 11月米国CPI(消費者物価指数)…米国の物価の上昇率を示す指標

・12月15日4:00 FOMC…米国の金融政策の変更点が発表される

となります。

雇用統計、CPIの結果によって、FOMCで決定される金融政策が変わってくると考えられますので、どのイベントも重要です。

12月15日のFOMCが終われば、そこからは年末相場です。

急激な利上げが行われた2022年、最後はどのような展開になるのか要注目です。


執筆者:渡邉亮

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