株式会社AWARDの渡邉です。
今回のコラムでは、
・投資をするなら人口の増える国が有利
・来年中国の人口をインドが超える
・今後の世界の人口増加を担う8ヵ国
の3点について書かせていただきたいと思います。
投資をするなら人口の増える国が有利
株式への投資は、投資先の企業の成長が利益に繋がります。では、どのような企業が利益を伸ばしやすいかと言えば、マーケットがどんどん拡大している場所でビジネスをしている企業は有利ですよね。
一般的に投資をするなら人口の増える国が有利、と言われるのはそのためです。人口が減っていく国よりも増えている国へ投資を行った方が利益が出やすいだろう、と多くの方は考えるわけですね。
ちなみに日本の人口は、2008年の1億2808万人をピークに減少し始めています。すでに人口が減る社会になって14年が経過していることになります。
こうした状況を見ると、人口が増えている他国に投資の機会を見つけようとするのは、日本だけに目を向けるよりも自然なことと言えるのではないでしょうか。
来年中国の人口をインドが超える
国連が7月11日に世界人口に関するレポートを発表しているので、ここからはそちらを見ていきましょう。国連によると、今年の11月15日には世界の人口が80億人を突破する見通しとのことです。
また、現在の人口が多い国TOP3は、
1位 中国 14億4,850万人
2位 インド 14億66万人
3位 アメリカ 3億3480万人
となっていますが、2023年にはインドの人口が中国を上回り、世界最多になるとの予想も示しています。
中国、アメリカに比べると、日本からみてインドは馴染みが薄い国かもしれません。しかし、世界一の人口を擁することになる国であるという点を鑑みると、今後の世界経済の中では長期的に見て主役になってくる可能性は高いと言えます。
ちなみにインドの代表的な株価指数に、SENSEX指数があります。1979年4月3日の時価総額を100として算出されているのですが、こちらは2022年7月15日現在で53,760.78となっています。43年間ほどで530倍以上になっている、ということですね。
今後の世界の人口増加を担う8ヵ国
さて、インド以外にも世界経済の牽引役になりそうな国を見ていきましょう。
国連よると、世界人口の増加ペースは1950年以降で最も緩やかになってきているとのことですが、それでもまだまだ増え続けるという予想になっています。
世界の人口は2030年に85億人、2050年に97億人となり、2080年代に104億人前後でピークに到達、2100年までは同水準で推移するとのことです。現在80億人だとすると、ここから世界の人口は1.3倍くらいになる、ということですね。
なお、今後数十年での人口増加分の半分以上は、コンゴ民主共和国、エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、タンザニアの8か国に集中すると予測されています。
今は株式市場にアクセスしにくい国も多いですが、これらの国は今後投資できたとするならば成果が出やすい国と言えるかもしれません。
数年間ではなく、数十年間といったスパンでの投資を考える上では、人口の推移は重要な要素かと思います。ぜひ参考にしていただければと思います。