株式会社AWARDの渡邉です。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、すでにロシア軍はウクライナの首都キエフ周辺を封鎖している模様です。
識者の中でも今回のロシアによるウクライナ侵攻は衝撃だったようですが、株式相場も急変しました。すでにロシアとウクライナは停戦に向けた協議を始めることで一致した模様ですが、ロシアの突き付けている条件は厳しく予断は許さない状況のようです。
このようなとき、私たちはどのように資産を守れば良いのでしょうか。
相場の変動に対して
今回、わたしたちが直接的に影響があったのは経済的な面でしょう。
日経平均株価はロシアによる侵攻が報じられたタイミングで、25,000円台へと落ち込み、年初来では3000円以上の下落となりました。最近、つみたてNISA、iDeCo、株式、投資信託などを始めた方は、自分の資産がみるみるうちに減っていくのに怖さを覚えた方もいらっしゃるでしょう。
このようなときの対処法としては、2つあります。それは、
1.素早く資産を売却して、下がったところで買い戻す
2.何もしない
です。
自分にあった対処法は?
多くの方が想像するであろう1に関しては、かなり技術が必要でプロでも難しいです。下落は上昇の3倍ほどのスピードであるとも言われており、すこしタイミングを外すと、もう売却のタイミングは逃していると言えるかと思います。
2は下落をそのまま受け止める、ということです。多くの相場では一度下がった株価は元に戻ります。今回の下落でも、ロシア軍の侵攻による西側の対応が見えた時点と、停戦に関する報道が出たことで、大きく株価は戻しました。
相場が変動するときは、タイミングを逃した状態で下手に売買を行うよりも、どっしりと構えて行く先に身を任せた方が資産は守られることが多いです。売買のタイミングで利益に税金がかかる点や、つみたてNISAやNISAの場合は非課税枠が失われてしまう点を考慮すると、何もしないのは戦略として正しいことが多いのです。
有事に身を守る
さて、上記に書いてきたのは相場の変動に対する考え方ですが、本当の有事の際にはとにかく自分や自分の家族の身を守ることを優先しましょう。ロシアの侵攻は東欧で起きた出来事なので、外国のこととして感じている方も多いと思いますが、視点を変えれば日本の隣国であるロシアがウクライナを侵攻した、と言い換えることもできます。
有事の際には、為替も株価も異様な動きをします。今回のウクライナ侵攻で、ロシアの株価は数時間で50%ほどの急落をしました。ロシアの通貨であるルーブルは、年初来から10%程度対円で下落しています。
こうした危機に備える意味では、外貨を持っておく、海外に資産を持っておく、というのは有効な手段です。円の価値が暴落したときに外貨を持っていたり、いざというときに移住できるように海外に不動産を持っていたり、というのは自分たちを最終的に助けるかもしれません。
実際に20世紀の終わりにあったロシアの財政危機の際には、海外に外貨で資産を持っていたロシアの方は、大いに身を助けられ一部の方は大きく財を増やしました。歴史からも学び、身を守れるようにしていきたいですね。