日本と世界の年収

ライフプランニング

株式会社AWARDの渡邉です。

皆さん日本はなんとなく豊かな国、というイメージがありませんか?中国に抜かれるまでは世界で第3位の経済大国でしたし、小さい国ながらも世界で存在感を示してきた国でした。

しかし、ここ30年で日本の世界における地位は大きく変わってきています。本日は平均年収の推移から、世界での日本の立ち位置を見つめてみましょう。

30年横ばいの日本の年収


こちら日経新聞の記事ですが、世界各国と日本の平均年収の推移を表しています。

日本の年収、30年横ばい 新政権は分配へまず成長を

世界の国々、米国・ドイツ・英国などが、平均年収を伸ばしてきているにも関わらず、日本は1990年の頃からずっと年収が変わらない状態が続いているのです。

少子高齢化で国が活力を失ってしまっているから、平均年収が伸びていない、というのは簡単なことですが、それだけではこの状況は説明はつかないでしょう。米国以外の先進国であるドイツや英国に関しては少子高齢化が進んでいても、平均年収は上がってきているわけです。

先進国でなくなりつつある日本


こちらのデータの元となっているのはOECD(経済協力開発機構)のデータとなります。

先程例に挙げた国で見ると、

米国:69,392ドル

ドイツ:53,745ドル

英国:47,147ドル

日本:38,515ドル

となっています。米国とは平均年収でほぼ2倍の差がついているのがわかります。

ちなみに、世界の投資の指標を作っているMSCIの基準ですと、現在韓国は新興国に分類されており、スロベニアはフロンティア(新興国の手前)という分類がされています。しかし、この両国の平均年収を見てみると、

韓国:41,960ドル

スロベニア:41,445ドル

となっています。つまり、現在の日本は新興国やフロンティアに分類されている国の中でも上位の国と比べると年収で劣る状態になっているということです。この現実はしっかり直視しないといけないのではないでしょうか。

なぜ低成長が続くのか?


日本の年収が世界に比べて、劣ってきているのは一体なにが原因なのでしょうか。その原因は様々だと思われますが、例としては、

・企業が賃金を上昇させるのではなく内部留保を溜め込む方向に走ってきた

・世界に対して高付加価値の商品を展開できる革新的な産業や企業が育っていない

・モノづくりの技術が新興国などに追いつかれ、日本の商品が世界で選ばれなくなってきた

などが挙げられるでしょうか。どれも一朝一夕で解決できるような問題ではないと思いますので、今後国としてどう打開していくかは政治の力も必要です。

ただし、政治はどうしても票が多く集められる高齢者優遇の政策になりがちです。すぐに変わることは期待しにくいので、まずは個人として自分の身を守れる状態を作っていきましょう。低成長の日本だけに目を向けるのではなく、高成長の世界に自分の仕事の場を求めたり、投資したりというのも一つの対抗策なのではないでしょうか。


執筆者:渡邉亮

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