国際分散投資とは?【運用】
2016.6.29

株式会社AWARDの渡邉です。昨日のコラムでは日本人の考える資産運用先が日本株に偏っているというお話を書かせて頂きました。日本株だけをやっていると、日本の市場状況が悪いと運用成績が全て落ちてしまうことになります。もちろん、市場全体が下がっているときでも値上がりする株というのはあるのですが、そういった株を見つけるのはプロでも難しいものです。そこで本日はお手軽にリスクを抑えてリターンを狙える国際分散投資について書いていきます。

国際分散投資とは、世界の様々な金融資産に分散して投資することです。株式・債券・不動産などの種類、日本・先進国・新興国など投資先地域、そして通貨の分散を複合させるのが一般的です。

一国への投資はその国の経済や政情の動向だけに成果が左右されがちになります。その国の市場が好調であれば良いのですが、常にそういった状態が続くことはありません。ひとつの国の情勢だけで運用成績が変動することを避けるために、複数の国に分散投資する訳です。できる限り値動きが異なる金融資産を上手に組み合わせることで投資資金全体のリスクを低減させることも可能です。そうして運用のリスク・リターンの効率をあげていくことになります。

現在はネット証券なども進歩してきており、国内の投資家も手軽に国際分散投資を行えるようになりました。ただし、世界中の市場へのアクセスが容易になったのは世界の投資家にとっても同様となります。そのため近年では世界中の投資家が同時に同じ方向に動くことによる急激な値動きも増えてきています。例えば、1998年のロシア通貨危機や、2008年のリーマンショックによる世界同時株安のように、ひとつの問題が引き金となり世界中で株式市場の下落を引き起こすこともあります。今回の英国のEU離脱もそういったきっかけになり得るということで世界中の国が警戒しているわけです。国際分散投資を実践していても価格変動リスクは存在し、特に短期的には投資タイミングによって下落局面に直面する場合もありえます。安定した運用成果を得るためには、長期投資のスタンスで運用に臨む必要があるということを理解しておかなければいけません。

全てのリスクを国際分散投資によって回避することはできませんが、日本の市場だけに全てのリスクをかけるのではなく多くの市場にバランス良く投資するのはリスク・リターン的に効率の良い方法となります。投資初心者の方も意識していくと良いポイントですね。弊社では投資信託・ETFを使用した国際分散投資のスクールも開催しています。ぜひスクールも利用して王道の投資をスタートしていって頂きたいと思います。

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