株式会社AWARDの渡邉です。
米国大統領のドナルド・トランプ氏が新型コロナウイルスに感染したというニュースは、世界中の人に大きな不安を与えたことと思います。米国のトップに新型コロナウイルスによって万が一のことがあれば、世界中に混乱を与えるのは間違いないことだったからです。
しかし、どうやらドナルド・トランプ氏は退院することとなったようです。
トランプ米大統領が退院するのは、米東部時間5日午後6時30分とのことで、日本時間では6日午前7時30分となります。こちらのコラムは毎朝LINEで配信させていただいておりますが、その配信時間にちょうど退院ということになりそうです。
トランプ氏は今のところ熱の下がった状態が続き、血中酸素濃度も安定しているとのことで、退院に必要な全ての基準を満たしたとのこと。ただし、主治医は完全にトランプ氏の体調が回復したわけではないとも述べており、今後も容体は注視されることになります。
米国の大統領ともなると様々な治療法にアクセスできるため、今回の入院中にもかなりの種類の薬が使われたと報道されています。
一例としては、
リジェネロンの抗体カクテル医薬品:「REGN-COV2」
ギリアドの抗ウイルス薬:レムデシビル
などです。他にも炎症を抑えるためにステロイドが使われたという報道もありましたが、実際のところはどこまで薬が使われたのかは定かではありません。
リジェネロン、ギリアドはともにアメリカのバイオ製薬会社となります。トランプ大統領自身が薬を服用することで広告効果もあるでしょうから、今後新型コロナウイルスの治療薬としてより注目を浴びることもあるかもしれません。
また、今回のトランプ大統領の新型コロナウイルスへの感染をきっかけとして、新型コロナウイルスに対するワクチンを開発している企業にも再度注目が集まっています。ワクチンの開発競争でトップグループにいると見られる企業の中には、ここ1週間ほどで株価が20%程度伸長しているものも出ています。
トランプ氏の退院によって、1か月後に控える米国大統領選に対するキャンペーンは再度強まることになりそうです。トランプ氏の新型コロナウイルス陽性が判明した際には、バイデン氏の当選確率が高まりました。しかし、今回の退院をきっかけにトランプ氏が新型コロナウイルスに打ち勝った、というキャンペーンを打つことも考えられるでしょうし、世論がどう変化していくのかは見えないところがあります。
再度米国大統領に向けた流れの変化には注目していきましょう。
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