世界経済底打ちか
2020.5.5

株式会社AWARDの渡邉です。

新型コロナウイルスの影響による経済の落ち込みがいつまで続くかは、多くの方が気にしているところなのではないでしょうか。不安な日々は続きますが、世界的には経済活動をすこしずつ再開していく流れになっているようです。

米投資銀行の指摘


米国を代表する投資銀行であるゴールドマン・サックスと、モルガン・スタンレーのエコノミストによると、新型コロナウイルスの影響を乗り越え、世界経済が回復を始めている証拠が見られるとのことです。多くの国が慎重にではありますが経済活動を再開させつつあり、ロックダウンと社会的距離を維持する措置の緩和が始まっています。

ゴールドマン・サックスは、2020年4-6月の先進国経済は平均で前年比32%縮小すると予想していますが、7-9月は16%成長、10-12月は13%成長と予測しています。とはいえ、32%縮小からの16%、13%の成長をしたあとの経済規模を計算すると、

(100%-32%)×(100%+16%)×(100%+13%)
≒89%

今年中に経済が元通りになるというのは困難な数字となっています。しかし、経済が底打ちした可能性が高いというのは明るいニュースです。

各地域の底打ち次期


モルガン・スタンレーのチーフエコノミストによると、各地域の経済が底打ちした時期は、

中国:2月下旬

ユーロ圏:4月

米国:4月下旬

であった公算が高いとのこと。ただし、経済が底打ちをしたとしても、人々の間にはしばらく感染症に対する意識が残り、経済活動に対して慎重になるでしょう。実際のところ中国では買い物や働き方に関して人々の意識が変わっているといったデータがあるとのことで、新型コロナ後の世界には今までとは違う価値観が根付いていくかもしれません。

織り込まれていない出来事に注意


さて、世界全体の状況は好転していきているように見え、それを踏まえて株価等も回復基調にあります。このまま来年、再来年に向けて経済が回復していくというのが理想ですが、想定されていない事態には注意が必要です。例えばウイルスの変異で毒性が強いものが感染拡大したり、現在有効性が検証されている医薬品が効かない症例が増えてきたり、免疫ができない事例が多数でてきたりなどが考えられるストーリーでしょうか。

全体としては良い方向に進んでいるからこそ、そこに冷や水を指すような新たな事実が公表されることには注意していきたいところです。投資しているお金はしばらくは大きな変動にさらされるでしょうから、心に余裕を持てる資金量で行うようにしましょう。

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