米国緊急利下げ
2020.3.4

株式会社AWARDです。

昨日のこちらのコラムで各国中銀による利下げについて触れていましたが、米国で緊急の利下げが実施されました。そちらの内容についてご紹介していきたいと思います。

緊急の0.5%利下げ


米国の政策金利を管理しているのは米連邦準備理事会(FRB)となります。こちらのFRBが中央銀行としての役割を果たしており、FRBが中心となって開く金融政策を決定するための会合が米連邦公開市場委員会(FOMC)となります。

FOMCは年間を通していつ開催されるか基本的には決まっているのですが、昨日は緊急で開催され、政策金利の引き下げが決定されました。米国の政策金利は年1.50~1.75%だったのが、年1.00~1.25%へと引き下げられることになっています。

今回一度に0.5%の利下げが行われましたが、最近の傾向としては政策金利の変更は0.25%刻みで行われることが多かったので、世界的な新型コロナウイルスによる経済停滞に対抗する手段として強いメッセージを発信したことにもなるでしょう。

それでも株価は低下


このように強いメッセージを発したFRBですが、それでも米国の株価指数であるNYダウは大きく下げることになりました。3月3日の株式市場では、

始値:26703.32ドル
終値:25917.41ドル

となっており、800ドル近い大きな下げを見せています。前日には利下げが行われることの期待で株価が上昇していたわけですが、いざ行われると材料をすぐに織り込んでしまい、株価は下げることになったということになります。FRBの議長を務めるパウエル氏にとっても厳しい展開と言えそうです。

さらなる利下げも?


こうして利下げを迅速に実行した米国ですが、6月までにさらなる利下げがあるのではないか、という予想も市場ではされているようです。また、利下げが決定されたFOMCの後にトランプ米大統領は演説をしているのですが「米政策金利は他国に比べて高すぎる」といった趣旨の発言をしています。

新型コロナウイルスをきっかけとして、世界中での利下げ競争、通貨安競争に発展していく可能性もあるのではというのを、一連の流れからは感じています。米国の利下げによりドル円の為替レートは円高に振れており、これは日本経済にとってはさらなるダメージのきっかけにもなり兼ねません。今後の各国の対応は目を離せないところです。

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