米欧中銀が協調緩和か
2020.3.3

株式会社AWARDです。

昨晩、米国の株式指数であるNYダウが過去最高の上げ幅を観測しました。新型コロナウイルスに対する不安感と経済の停滞への懸念から連日下げ続けていたNYダウですが、なぜここに来て急反発したのでしょうか。

協調緩和の観測


各国の中央銀行は金利を上げたり下げたりすることで、経済の調整を行っています。簡単に言えば、中央銀行が金利を上げるとその国の金利は高くなりお金を借りにくくなるので経済にとってはブレーキ的な役割を果たします。逆に金利を下げるとその国ではお金を借りやすくなり経済にとってはアクセル的な役割を果たします。

ここ数年間の日銀(日本の中央銀行)ではマイナス金利の導入などが行われましたが、そこから株価や不動産価格が上昇したのを見ると、利下げがアクセル的な役割を果たすことが実感できるかと思います。

こうした金利の調整をする役目を持つ各国の中央銀行が、この度新型コロナウイルスの拡大に伴う経済の停滞に備えて共同して利下げを行う動きがでてきました。

米欧が協調か


G7(主要7カ国:フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の財務相・中央銀行総裁は、3月3日にも緊急の電話会談を開いて新型コロナウイルスの対応策を協議するとのことです。会議後には共同声明を出して、各国が早期に政策対応を打ち出すことを確認する見通しになっています。

現在の各国の政策金利は次のようになっています。

米国:1.75%

欧州:0.00%

日本:-0.10%

英国:0.75%

欧州や日本は政策金利を下げる余地は少ないので、仮に何らかの政策を行うにしても、すでにマイナスとなっている中銀預金金利の深掘りといった手段で対処することになると考えられます。

米国と英国に関してはまだ利下げを行うことができる余地があります。特に米国の政策金利は世界中に与える影響がとても大きいのですが、次回の利下げでは通常の0.25%の幅ではなく、0.50%の幅で行われるのではないかと予想している方も多いようです。

今後の見通しは


米欧で協調しての金融緩和というのは、めったに行われることがないため市場には大きなインパクトがありそうです。その姿勢は市場から好感されるでしょうが、あとは新型コロナウイルスの脅威をどの程度で抑え込めるか、というところが中期的には問題になってくると思われます。

いずれにせよ急落してきた株式市場は今回のニュースで少し戻していくことになります。短期での上下が激しい市場ですが、短期売買を行っている方は方向性を見間違わないように注意していきましょう。

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