英国離脱どうなる?
2019.10.21

株式会社AWARDです。

延期に延期を重ねている英国のEU離脱に向けた動きですが、今月10月末がEUとの間で合意している離脱の期限となっています。しかし、未だにEUとの間で合意した離脱の条件に対して、英国内の議会では合意案の採決が先送りされています。10月も残り少ない日数となってきましたが、今後の動きはどうなっていくのでしょうか。

新離脱案の先送り


英政府とEUとがまとめた新離脱案に関して、英議会下院は採決を先送りしました。離脱関連法が成立するまで採決を保留するという、超党派議員団の修正動議が先に可決されたことで、英国首相のジョンソン氏はEUに対して離脱延期申請を行う法的な義務も負いました。

これを受けてジョンソン氏は離脱期限を10月末から延期するようEUへ申請しています。ただし、ここで政治的な駆け引きも行われており、この離脱期限の延期に関する申請書類はジョンソン氏の署名なしで提出されています。元々ジョンソン氏は10月末までの英国のEU離脱を公約に掲げていたため、不本意な離脱延期申請であり、野党の妨害を受けての延期申請であることを後々アピールするためのものだと考えられます。

10月末離脱もありえる?


ジョンソン氏は10月末離脱をまだあきらめていない様子でもあります。本日21日には離脱実現に必要な法案を英議会へ提出し、新離脱案の週内採決を狙っていく姿勢を見せています。一方で野党側は離脱に向けた条件の修正案を提出するなどして、審議が進むことを阻止する構えです。

現在英国は議会内で様々なねじれを抱えています。野党・与党も一枚岩ではなく、それぞれ党内にもEU離脱に関して違う意見を持つ勢力を抱えている状態です。離脱に向けた動きを進められていないのは、このねじれを誰も制することができていないからと言えるでしょう。

EUはどうでるか


もともと英国のEU離脱の期限は2019年3月末でした。今回の10月末という期限は、そもそも半年間も離脱の期限を延期したラインだったわけです。ここからまた3ヶ月間の離脱の延期が行われたとしても、EU側としてはずっと英国の議会につき合い続けるわけにもいかないでしょう。どこかで延期ができない本当の期限が決まってくると思われます。

ジョンソン首相はEUのトゥスク大統領に対して「さらなる延期は英・EUの利益と関係を損なう」といった内容を署名入りの書面で伝えています。残り10日ほどですが、英国とEUをめぐる動きは世界にとっての懸念材料の一つになるでしょう。

カテゴリーから記事を探す