戦後最長の景気拡大
2019.7.2

株式会社AWARDです。

現時点で世界一の経済大国と言えば米国ですが、そんな米国では7月から過去最長の景気拡大局面に入っています。米国の状況は世界に多大な影響を及ぼしますから、米国の現状についてチェックしておきましょう。

景気拡大は11年目に


現在の米国の景気拡大局面は2009年7月から始まっています。この前年には世界を震撼させたリーマン・ショックが起こり、世界中の景気がどん底まで落ち込みました。100年の一度の経済危機と言われたリーマン・ショックに対して、米国は金融緩和を行うことで景気を現在まで回復させてきています。

ちなみに、過去に最長だった景気の拡大局面は、1991年4月~2001年3月にかけてだったそうです。2001年にはITバブルの崩壊や9.11などがありましたが、こうした景気が拡大し続けた後には大きな経済イベントが起こることも多いため、見方次第では現在の状況は警戒すべきかもしれません。

富は一部に集中


こうして景気が拡大しますと、国内にある富の総量は増えていきます。富が増えるということは、全体的に国が豊かになっていくと捉えることができますが、実際には富は富裕層に集中する傾向にあるようです。

現在の米国では所得の上位1%層が全所得の20%を独占しており、この所得格差は第2次世界大戦時並みとなります。なお資産でみると最も裕福な10%が、家計資産合計の70%を所有しているとのことです。景気拡大の恩恵は、その多くを富裕層が得るところになっています。富裕層に資産が集中するのは、彼らが資本の多くをおさえているからでしょう。起業した会社を上場させその株式を多く保有している方、多くの資産を投資しながら積み上げてきた方等が、資本主義経済の恩恵を受けていると思われます。

成長率は鈍化


なお、景気の拡大局面は過去最長となっていますが、その成長率は過去に比べると鈍化しています。景気拡大局面毎の経済成長率の平均を見てみると、

1991~2001年:3.6%/年

2001~2007年:2.9%/年

2009~2019年:2.3%/年

となります。米国の経済は堅調であり、今後も成長を続けるという声は良く聞きますが、すくなくとも成長スピードが落ちてきているのは間違いありません。他の国にも目を向けると成長率が高い国は多々ありますから、投資対象を考える上での選択肢は多くあっても良いかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか。米国の経済が良ければ、日本の経済状況も良い状態が続く可能性は高く、米国の経済が崩れれば、それは世界中に影響を与えます。米国の現状は、今後の経済や投資環境を考える上でぜひ意識しておきたいところです。

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