G20閉幕

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株式会社AWARDです。

日本で行われた初のG20大阪サミットが閉幕しました。世界各国の首脳や、世界的な機関が集まってのサミットでしたが、結果はどのようなものになったのでしょうか。

G20首脳宣言は


6月29日午後にG20大阪サミットは首脳宣言が採択され閉幕しました。全文はNHKのウェブサイトなどから見ることができます。

G20大阪宣言前半

G20大阪宣言後半

焦点だった貿易分野では「自由で公正かつ無差別な貿易・投資環境を実現し、開かれた市場を保つために努力する」との文言が盛り込まれ、間接的ながらも保護主義に走る米国を牽制する内容になりました。議長国としての日本の主張が反映された格好になっています。

世界が注目した米中首脳会談


またG20期間中には様々な首脳が会談を行いましたが、その中でも特に注目されたのは貿易戦争の最中にある米中の首脳会談でした。交渉が決裂すれば、米国側はさらなる追加関税を発動し、中国側もあらゆる手を使って自国の利益を守りにくることが予想されていたため、交渉が継続されるかが一つの焦点でした。

結果、米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は、2019年5月に一度は事実上決裂した貿易協議を再開することに対して合意しました。

・米国は中国製品に新たな追加関税をかけないこと

・貿易協議を再開すること

・ファーウェイへの制裁の緩和

などが話し合われたとのことです。追加関税の発動と米中の貿易戦争の激化は世界中が懸念するところだったため、ひとまず多くの市場関係者は安心したのではないでしょうか。

市場は織り込み済みか


こうしたG20のような大きなイベントは市場の方向性を変えることがしばしばあります。今回の内容は全体的にポジティブな内容だったため、市場には良い影響を及ぼすと考えられます。ただし、大きなサプライズはなかったため、市場はすでに織り込んでおり株価が急激に上がるといったことは起きにくいかもしれません。

いずれにせよ、初の日本開催のG20サミットが無事に終わったということで関係者の方々もほっとしているところでしょう。経済に関する大きな懸念点もひとまず緩和されるということで、今後の世界の動きににも着目していきたいと思います。


執筆者:渡邉亮

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