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世界には様々な都市圏があります。日本で言えば東京を中心とした東京都市圏がイメージされることでしょう。本日は毎年国連が発表している「世界都市人口予測」というレポートから現在の世界の都市圏の人口ランキングと2030年の都市圏の人口ランキングについてご紹介したいと思います。
現在の都市圏のランキングは?
実は現在世界で最も人口の多い都市圏は東京を中心とした都市圏になります。世界の都市圏ランキングを人口数とともに並べると以下のようになります。
1位 東京 3,700万人
2位 デリー 2,900万人
3位 上海 2,600万人
4位 サンパウロ 2,200万人
4位 メキシコシティ 2,200万人
国でいうと東京が日本、デリーがインド、上海が中国、サンパウロがブラジル、メキシコシティがメキシコです。これらの都市圏は一つ一つが国ぐらいの規模の人口を誇ることになります。ちなみにオーストラリアの現在の人口は2,460万人ほどです。当然のことながらこれらの都市圏は国の経済機能などが集中しており、様々な需要も旺盛であると言えるでしょう。
2030年の都市圏のランキング
それでは、これらのランキングは今から12年後の2030年にはどのように変化していくのでしょうか。下記が2030年の予想です。
1位 デリー 3,900万人
2位 東京 3,660万人
3位 上海 3,290万人
4位 ダッカ 2,810万人
5位 カイロ 2,560万人
ランキングを見てみるとデリー、東京が入れ替わった他、バングラディッシュのダッカ、エジプトのカイロがランクインしています。東京都市圏は2030年でも世界で有数の人口を誇る都市圏として存在していると予想されているということですね。
日本の機能は東京に集中
IMF(国際通貨基金)が発表している2017年のインドの人口は13億1,690万人、中国の人口は13億9,000万人です。日本は1億2,670万人ですから、この2つの国とは人口の総数に10倍近くの差があるわけです。しかし、東京都市圏はその2つの国の最大の都市圏に匹敵する人口を保持しており、今後も保持し続けることが予想されているのですから、いかに日本の都市機能が東京都市圏に集中しているかを伺い知ることができるのではないでしょうか。
こうした事実は不動産投資をしたり、住宅を購入する場合にも参考になるマクロ的なデータとなります。日本では人口が減っていくから不動産投資はむずかしい、といった声も聴きますが、実は人口がより東京に集中していく、というのが正確と言えます。改めてこうしたデータをもとに世界の中での日本や東京の立ち位置を確認してみるのも面白いのではないでしょうか。