FOMC 利上げ見送り S&P500は年初来高値へ【海外】
2016.3.17

株式会社AWARDの渡邉です。先ほど3/17の日本時間午前3時に FOMC (連邦公開市場委員会)より米国の金融政策についての発表がありました。発表を受け、S&P総合500種(日本で言うTOPIXのようなもの)は、年初来の最高水準で引けることとなりました。こちらの内容についてまとめてみたいと思います。

簡単に言うと、今回のFOMCの発表では政策金利の据え置きを決定しました。12月に利上げをした後に、世界経済がかなり不安定になりましたので、これは大方の予想通りだったと言えます。ただし、今後数カ月間の利上げ回数が従来の考え方よりも少なくなるという見通しが示されたことで、市場は好感を持ったと言えます。米経済の緩やかな成長と力強い雇用の伸びを受けて今年また利上げをすることは可能との認識は示しました。

さて、今回の発表は米国市場に好影響を与え米国の株価も年初の水準にまで戻してくるきっかけとなりました。ではこちらが日本の市場に与える影響はどうなのでしょうか?

実は日本にとっては米国の利上げがないことで、日米間の金融政策の差が小さくなるという一面があります。安倍首相の就任以来、日本の円安が続いてきたのは日本が緩和的な金融政策を行い、米国が緩和的な金融政策からの引締めを行ってきたことが背景にありました。米国の利上げによって米ドルを持っていた方がお金が増えやすい、ということになれば日本円より米ドルを持つ人が増えるので日本円の価値が下がるということですね。今回の声明で米国の利上げペースが遅くなる見通しが出たことにより、ドル円の為替レートは1ドル=113.75円ぐらいから112.50円くらいまで1円以上動きました。円高が進行すると日本の輸出を中心とする企業の利益は小さくなるため、株価は上がりにくくなるかもしれません。

今回のFOMCの発表を受けて日本市場を見る時には、利上げが遅れることで世界経済が落ち着くことのプラスの面と、為替が円高に動くことによるマイナスの面を考慮する必要があるかと思います。輸出企業と内需を中心とした企業で明暗が分かれることもありそうですので、個別の会社の株価を観測していくのも面白いかもしれませんね。

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