G20 とは??【世界経済】

海外

株式会社AWARDの渡邉です。今週末に中国・上海で G20 の財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。株価は下がってしまう要因だらけなのですが、この会議に注目が集まり動きが鈍くなっている様相です。本日はこのG20について解説していきたいと思います。

G20はGroup of Twentyの略で主要国首脳会議 (G8) に参加する8か国、欧州連合 (EU)、新興経済国11か国の計20か国と地域が含まれるグループとなります。

主要国首脳会議に参加する国としては、
アメリカ合衆国イギリス、フランス、ドイツ日本、イタリア、カナダ、欧州連合、ロシア
の9か国と、新興経済国である
中華人民共和国インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン
の11か国を加えて20か国になります。1999年より20か国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議が始まり、金融危機が起きた2008年(リーマンショックがあった年ですね)からは20か国・地域首脳会合も開催されてるようになっています。G20の20の国と地域(EU加盟国も含みます)の国内総生産(GDP)を合計すると、世界の90%ほどを占めており、貿易総額で見ても世界の80%になっています。また加盟国の総人口は世界の3分の2ほどもあります。世界の経済をリードする国と地域のグループということですね。

今回の世界経済の低迷は原因として、
中国経済の減速
原油価格の低迷
米国経済の先行き不透明感
日銀や欧州のマイナス金利による金融機関へのダメージ
欧州の金融機関の信用不安
等がありますが、これらの問題に関わる国や地域が全て参加していることになります。週末の会議では、世界経済に対してG20として対処することについて話し合われることになると思いますので、結果に要注目です。焦点は中国の経済対策と、アメリカ合衆国の今後の利上げペース、原油の価格に関することなどでしょうか。来週以降の相場へ大きく影響を与える会議になりそうです。


執筆者:渡邉亮

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