金 への投資ってどうなの?②【資産運用】
2016.2.14

株式会社AWARDの渡邉です。前回に続いて金をテーマにコラムを書いていきます。さて、イギリスから始まった金本位制ですが、第二次世界大戦以降はアメリカが世界経済の中心になっていきます。そこで施行されたのが、ブレトン・ウッズ体制です。

ブレトン・ウッズ体制とは、1945年に発効されたドルを世界の基軸通貨とした金本位制のことです。金1オンス(約31g)=35ドルと定められ、そのドルに対し各国通貨の交換比率を定めた固定相場制が引かれました。日本もこの枠組みの中に入ることになり、日本円は1ドル=360円と定められました。このブレトン・ウッズ体制の下で各国は経済成長を実現させています。特に日本が1950年代から1970年代の初めにかけて高度経済成長を実現し「東洋の奇跡」と呼ばれたことはご存知の方も多いのではないでしょうか。ちょうど前回の東京オリンピック(1964年)があった頃ですね。

つまりブレトン・ウッズ体制の当初は、

日本円360円=1ドル=金1オンス(約31g)

というように世界の通貨がドルを通して金と結びついていたということです。金は物資ですが、そういう意味で最も通貨に近い物質なんですね。しかし、この金本位制は1971年に終わりを迎えることになります。金本位制はアメリカが保有している金が根本にあったため、アメリカ合衆国と世界諸国の経済・貿易・財政の規模が著しく大きくなることでアメリカが対応し切れなくなってきました。そして、1971年にニクソン・ショックが起こります。金の保有量が減ったアメリカのニクソン大統領が、ドルと金との交換の停止を宣言し、ブレトン・ウッズ体制が終了することになりました。この宣言をきっかけとして、1973年から為替は変動相場制に移行していくことになります。この時から1ドル=360円で固定されていたドル円相場が変動していき、現在の1ドル=113円というところまで来ている訳ですね。この歴史も面白いのですが、金の歴史とは関係なくなってくるのでまた別のコラムで書いていきたいと思います。

このように、金は通貨の本質的な価値であった時代もあり現在でも最も安全な資産の1つとして考えられている物資です。だからこそ現在のような下落相場では通貨よりも金の価値が上がる傾向にあるんですね。では次回は金の持つ物資的な特徴にフォーカスをあてていきます。

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