金 への投資ってどうなの?①【資産運用】
2016.2.13

株式会社AWARDの渡邉です。株式市場が思わしくない中でいくつか見直されてきている投資対象があります。その中でも代表的なものが金(ゴールド)です。本コラムでは何回かに分けて投資対象としての金について解説していきたいと思います。

さて、年初からの世界同時株安によって金の価格は若干上昇しています。1月5日時点で1gあたり4,502円だったのが、2月12日現在では1gあたり4,872円と、1ヶ月半ほどの間に8%以上価格が上がっています(田中貴金属ホームページより)。なぜこのように金の価格が上昇しているのか?、、、それは、世界の株式市場からお金が逃げて本質的な安全資産として捉えられている金に資金が流れているからです。

金の価格動向について知るには、まず金と貨幣の歴史について知る必要があります。そもそも貨幣の成り立ちとはというところになる訳ですが、ここでは割愛させて頂いて金本位制の始まりから書いていきます。金本位制とは、ある国の貨幣の価値を金に裏付けられた形で表すものになります。つまりアメリカで例えますと、1ドルあたり何グラムの金といつでも政府が交換しますよ、というように貨幣の裏付けとして金がある状態ということです(今はアメリカは金本位制は採用していません)。

金本位制が法的に初めて整備されたのは19世紀のイギリスでした。イギリスのポンドが金に裏付けされた通貨となり、その効果を見たヨーロッパ各国が次々と追随していき19世紀末頃には金本位制は国際的に確立したものとなりました。日本でも過去の歴史を見てみると、政府が金を保有しその価値分の通貨を発行するという金本位制が布かれている時代がありました。

ただし、金本位制を維持するためには政府が相当量の金を保有しておく必要があります。つまり多くの金を政府が放出してしまった際には金本位制は維持できなくなる、ということです。1914年にはじまった第一次世界大戦や1929年の世界恐慌により、戦費や景気の悪化によって金を売却してしまった多くの国が金本位制を放棄することになりました。しかし、第二次世界大戦後に大量の金を保有していたアメリカは、米ドルの金本位制を中心としたブレトン・ウッズ体制を始めていきました。2回の世界大戦前後で、世界の基軸通貨はイギリスのポンドからアメリカの米ドルに代わっています。これは、それぞれの国の通貨の裏付けとなっていた政府の金保有量にも大きく影響を受けています。ここからニクソン・ショックまでアメリカの金本位制は続いていきます。次回はニクソン・ショックと為替の変動相場制への移行をメインに書いていく予定です。

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