株式会社AWARDの渡邉です。
例年は、1月2日から米国マーケット等はひらきますが今年は土日が重なり緩やかな1年の幕開けとなっています。昨年は世界をやきもきさせていた米国の利上げがありました。本日はドル円の 為替 について書いていきます。
2015年は米国の利上げがあったことで、米ドルがとても強くなった年となりました。政策金利の変更としては7年ぶり、利上げとしては9年ぶりということで世界中が米国の動向を気にしていた1年でしたね。
米国の金利がなぜそこまで世界から注目されるのか。それは米ドルが世界の基軸通貨だからです。米国経済が堅調となり利上げも行われたとなると、新興国や資源国から米国へと資金が向かうことになります。簡単に言うと米国の銀行の金利が上がるので、米国に自分のお金を置いておきたい投資家が増えるということですね。すると、それらの国々の通貨の価値が落ちたり経済が低迷してしまう可能性があります。実際にトルコリラ、ブラジルレアルといった通貨の価値は昨年大きく下がりました。
また米国が利上げに踏み切るなか、日本と欧州では景気を刺激するための金融緩和を継続しています。そのため円の価値とユーロの価値も米ドルに対しては下げ続けています。
昨年でドル高円安が4年連続で続いたことになりましたが、これは歴史上初めてのことです。円安は日本の輸出企業にとっては好影響を与えますが、行き過ぎると原材料の価格高騰・電気料金の値上げといったコスト高が日本を襲うことになります。この円安傾向が2016年も続くのか、それとも一服して円高に向かう展開があるのかも注目されるところですね。
また、円安がこれ以上進む場合は自身の持つ円預金の価値が減っていく、という点も頭に置いておく必要があります。実際にこの4年間、日本円だけで資産を持っている方のドルベース資産価値は35%以上も減ってしまっています。1ドル=75円台の時代から、あっという間に1ドル=120円台の時代に入ってしまっているわけですので。
・・・全く自分が気付かないうちに、自分の預金の価値が減っているとしたら恐ろしくないですか??
円安に対して資産を守るためには、通貨を分散させて持つという考え方も大切になります。実際わたしも現在の資産のうち50%程度は日本円以外の外貨で保有しています。こうすることで日本円の価値が減ってしまっても外貨資産の価値が上がるので資産全体の価値は守られることになります。
どうなるかわからない為替相場ですが、それに振り回されない資産設計の仕方もあります。そのような資産の持ち方についてのアドバイスも当社では行っております。
ぜひお気軽に無料相談もご利用ください。