株式会社 AWARDの渡邉です。
本日はフィリピンの市営マーケットについて書かせて頂いた後に、今後のフィリピンでのビジネスの可能性についてまとめていきます。
フィリピン には、独特な自治体の区分として『バランガイ』といったものがあります。『バランガイ』というのは、日本でいうと渋谷区、港区といった区のようなものになります。ただ、バランガイの長に与えられる権限はかなり大きく、普段はバランガイ内で起きた争いごとの簡易的な裁判をする裁判官の役目を担っています。
今回の視察では、そのようなバランガイにある市営マーケットを視察してきました。1つのバランガイにつき、200ほどの市営マーケットが運営されており、そこでは多くの人々が商売を営んでいます。実際に市営マーケットの中ものぞいてみたのですが、野菜、肉、雑貨等さまざまな物を売っている商店が立ち並んでいました。
多くの商店で一日あたりの売り上げは数千円程度ですが、このような商店がバランガイの人々の生活を支えているのです。商店を持つ事で現地の方は家族の生活を安定させる事ができるため、商店を持つ申請をしている方も非常に多くいるそうです。バランガイの市営マーケット付近は、フィリピンでも貧しい方が多い地区となりますが、活気にあふれ、たくさんの子供たちがいる場所でした。ショッピングモールなど先進国と変わらない様子を見せていた街並みとはガラリと変わり、行く前に想像していたフィリピンの姿を目にすることができました。
今回の視察を通して全体的に感じたことはフィリピンという国のあふれる可能性です。
ビジネスを始める環境として非常に良いと思ったのは以下の3点です。
①成長し続ける経済規模と人口
②低い人件費
③ナチュラルな英語を使える方の多さ
①に関しては、現在人口が1億人を突破したと言われていますが、実際には出生届けが出ていないケースも多くそれ以上だろうと予想されています。経済成長率もアジアで2位(1位はミャンマーです)と今後の市場の成長にも期待がもてます。
②に関しては、住み込みのメイドさんで月に1~2万円相当、車の運転手で2~3万円相当ということもあり、とても低い人件費で人を雇うことが可能です。飲食店等を経営する場合にも、人件費の低さは大きなメリットになると思われます。
③に関しては、世界各国からコールセンターがフィリピンに集まって来ていることからも、そのメリットは明らかです。綺麗な英語を喋れて、しかも②にあげた人件費の低さも満たしているというのは、フィリピンのみが持っている国としての特性です。
今回の視察を通し自分自身もフィリピンで何かできないかを検討していきたいと考えています。
今後もアジアの国々の視察は行っていく予定ですので、またその際には視察レポートとしてまとめさせて頂きます。