皆様はフィリピンという国にどのようなイメージをお持ちでしょうか。今回当社役員がフィリピンへと金融視察に行って参りましたので紹介させていただきたいと思います。
株式会社 AWARDの渡邉です。
10月17日~10月21日までの5日間でフィリピンの不動産、ビジネス等の現状について視察してきました。10月17日~19日まではフィリピン第1の都市であるマニラ、そして10月20日~21日はダバオというスケジュールです。5日間で見て感じたフィリピンの人々の生活、金融・不動産、政治等について複数回に分けてまとめてみたいと思います。
本日は人々の生活について気づいた点をまとめていきます。
皆さんはフィリピンの人々の生活水準に関してどのようなイメージをもたれているでしょうか?「東南アジアのうちの一つ」というイメージが強く、豊かな印象を持たれている方は少ないと思います。そのような印象は実際には「半分は正解で半分は間違っている」と言えます。
現在フィリピンの人口は1億2千万人程度と、政府が発表している数字では日本と同程度となっており、年代層に関しては圧倒的に若い方が多い国となっています。ただし、貧しい地域では子どもが生まれても届け出がないケースも多々あるそうで、実際には「2億人以上の人口を抱えているのでは」というお話をしてくださった方もいらっしゃいました。
フィリピンの首都はマニラですが、中心街であるマカティは高層ビル等が多く、その景色は多くの方のイメージする東南アジアの国とはかけ離れています。フィリピンの開発には財閥が関わっているケースが多いのですが、特に巨大な財閥としてAyala、SM等があります。Ayala財閥が手掛けているGreenbeltやSM財閥が手掛けるMall of ASIA等のショッピングモールには、有名なブランドも多く入っており、特に外国人や裕福な現地の方が多くいらっしゃる場所になります。Mall of Asiaはアジアで2番目に大きいショッピングモールだそうで、なんと42haもの面積があるそうです。視察の中でも訪問したのですが、中にはスケートリンク等も入っており、エンターテインメントの要素も多分に含まれた施設になっていました。
このような場所では治安も非常に良く、日本食のレストラン等も入っていたため、とても快適に過ごすことが出来ます。実際マニラ、ダバオで食べた日本食(寿司、ウナギ、天ぷら、味噌汁、トンカツ等)はとてもレベルが高く、中には「日本で食べる味を上回るのでは?」といったものも含まれていました。(ウナギやマグロは現地で獲れるため特にレベルが高いらしいです)
上記のような財閥系が中心になり、都市部はかなりの発展を遂げてきています。政府も国内の経済を発展させようと法律等で規制を作っているケースもあります。その一例として挙げられるのは、海外からの中古車輸入の制限等です。数年前に施行された法律で現地では海外で製造された中古の車を輸入販売することができなくなったそうです。これは国内で製造された車の販売を促進するためもあるようで、街中では比較的きれいな車が走っていました。一方で、法律が施行される前に輸入されたと思われるかなり古い車もちらほらと見かけることができます。乗用車ではトヨタ、三菱、ホンダ等の日本車が多く走っていました。
車の話になりましたが、フィリピンでは鉄道がまだ一つしかなく交通の中心は車になります。道路の建設には政府もかなり力を入れているようですが、まだ整備は十分ではなく、平日の朝と夕方にマニラではかなりの渋滞が起こります。曜日によって車のナンバーで走れる車を制限するなど渋滞の緩和策が行われたり、高速道路の建設計画も進んでいますが、まだ対策は十分ではないようです。マニラを移動する際には時間に余裕を持つのが良いでしょう。
タクシーには非常に安く乗ることができますが、道路で呼び止めるよりはホテルや空港で呼んでもらう方が安心度は高いです。ホテルや空港からのタクシーに関しては、ナンバーの控えを渡してくれるので正規以上の料金を請求されたりトラブルになる事例が格段に下がると現地の方に教えて頂きました。移動に慣れるまでは、このような点にも注意すると良いでしょう。
次回は現地で視察した不動産、金融関連の話を書いていきたいと思います。