インフレという税金
2020.1.23

株式会社AWARDです。

インフレ税、という言葉があることをご存知でしょうか。インフレというのは物価が上がることを指しており、税金とは別のものですが、このような言葉があるのには理由があります。

本日はわたしたちが気付きにくいインフレという税金についてご案内していきたいと思います。

インフレ税とは


インフレ税は不思議な税金です。多くの方が税金として徴収されている意識はないにも関わらず、だんだんと生活は苦しくなっていきます。

インフレとはモノの値段が上がることですが、これが進行すると家計、企業が持っているお金の価値が実質的に目減りすることになります。100円のペットボトルのお茶は、1万円あったら100本買うことができますが、値段が10円上がって110円になったとしたら90本しか買えなくなりますよね。物の値段が上がること=お金の価値が減ること、なのです。

さて、このように物の値段が上がると、給与や法人の売上も上昇する可能性が高まります。すると国にとっては税収も上がることになりますよね。インフレの進行は政府にとっては税収が上がるありがたいことなのです。

インフレで借金が目減りする?


さて、インフレが起こると政府としては税収が増えるということを上記に書きましたが、もう一つ政府にとっては大きなメリットがあります。それは債務、つまり借金の価値を減らすことができる、ということです。現在日本という国が負っている借金は約900兆円。過去の政策の結果、大きな債務を抱えています。

しかし、インフレが起こるとお金の価値は減っていきます。例えば10%のインフレが起きたとすれば、900兆円の借金の価値は、

900兆円÷1.1=約818兆円

と、かなり目減りさせることができます。国・政府はインフレによって借金の価値を減らすことが可能なのです。

インフレは資産への課税と同じ


こうしたことを総合して考えると、インフレというのは資産を保有している人に対する課税と同じ、というのが何となく見えてくるのではないでしょうか。インフレでじわじわと自身が持っている資産の価値が減っていくのは、ただ銀行にお金を置いておくだけで徴収されるいわゆる資産税のようなものに似ていると思いませんか?

多くの方は増税に対しては過剰に反応しますが、インフレに対してはあまり反応しません。ですから、実質的な増税というのはインフレのように見えにくく、ばれにくい形で政府は進めていると考えると良いでしょう。わたしたちは、インフレという隠れた増税にも対抗する手段を持っておくべきかもしれませんね。

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