住宅は資産か、負債か?

不動産

株式会社AWARDの渡邉です。

住宅を購入する、というのは多くの方にとって夢や目標になっています。家は人生で最も大きな買い物であることが多いですが、購入することで自分の理想の居住空間や満足感を得られる可能性があります。

ただ、そんな住宅は資産ではなく、負債である、というようなことを謳う方もいらっしゃいます。これは一体どういうことなのでしょうか?

本日は自分が住むために購入する住宅の資産的な価値についてご紹介していきます。

1.住宅は資産なのか負債なのか

2.住宅の価値は一定ではない

3.経済効果が確定するのは売却時

といった流れでご紹介させていただきます。

1.住宅は資産なのか負債なのか


住宅は資産だと思いますか?それとも負債だと思いますか?

多くの方は『資産』とお答えになると思いますが、『負債』とお答えになる方もいらっしゃいます。それは住宅購入時にローンを組む方が多いから、というのが大きな理由です。

普通に考えれば住宅自体は価値を持っているものですから、資産と考えるのが正しいです。しかし、その住宅を購入するのにローンを組んでいた場合、その住宅は俯瞰的にみると負債を増やしてしまうもの、と捉えることもできます。

例えば4000万円の価値がある住宅が4500万円で販売されていたとしましょう。このとき4500万円のローンを組んでこの住宅を購入すると、その人の手元に残るのは、4000万円の価値のある住宅と4500万円のローンということになります。

この例だと住宅購入によって手に入れた資産以上の負債を負うことになるわけです。これが住宅は負債、と答える方の考え方になります。

2.住宅の価値は一定ではない


また、一度購入した住宅は年月が経てば経つほど古くなっていきます。地価が上昇していたり、人気のあるエリアでは、住宅の価格が上昇していくこともありますが、それは例外と思っていた方が安全です。

4000万円の価値がある物件を購入したとしても、10年後にはその価値は3500万円に低下している可能性もあるわけです。購入した住宅はだんだん古くなって価値が失われていくと考えると、住宅の購入は基本的には消費であると捉えるのが正解でしょう。

ただし、土地というのは建物と違って古くなったからといって劣化するということがありません。古くなることで価値が低下するのは建物の部分だけ、と考えると良いと思います。

3.経済効果が確定するのは売却時


さて、そんな住宅購入による経済効果が確定するのは、売却時になります。

例えば4500万円で購入した住宅があったとして、その住宅を最後に売却したときの価格が4000万円の場合と3000万円の場合とでは、経済効果は1000万円も変わってくるわけです。

できるだけ価値が下がりにくい住宅を購入すると、経済的には得しやすくなります。

・割安な価格か適正な価格で購入すること

・人気のあるエリアで購入すること

などを意識すると経済的には良い買い物ができると考えられます。

ただし、ここまでお伝えしてきたことは住宅購入における経済的な観点のみです。

住宅は人生における時間を長く過ごす場所ですよね。人生の価値を最大化させる、という観点からすると、どれだけ自分や家族が満たされる住宅を選択できるか、というのが最も重要なことなのではないでしょうか。

ぜひ参考にしてみていただければと思います。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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