GSの日本の不動産への評価
2021.5.31

株式会社AWARDの渡邉です。

ゴールドマンサックス(GS)と言えば、米国の巨大金融系企業グループとなります。金融グループとして、株式・債券・通貨・不動産取引のブローカー業務、貸付・保険・投資銀行業務にくわえ、プライベート・バンキング等も行っています。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用委託先の一つでもあります。

そんな外資系金融会社の雄とも言えるGSが、日本への不動産投資を倍増させる計画を打ち出していることが日経新聞の記事になりました。日本の不動産投資は今後人口が減るから怖い、と言う方もいますが、海外勢からはどのような市場として映っているのでしょうか。

年間2500億円の投資


GSは従来から日本の不動産への投資は行っていました。従来の投資額は年1000億~1500億円。これを年2500億円程度に拡大させていくようです。主な投資先としては、

・物流施設

・データセンター

・企業が売却する不動産

等のようです。今年に入ってからは電通が汐留にある本社ビルを売却するという話がでたり、日本企業の自社ビル売却の話も以前より聞くようになりました。そういった不動産に対しての投資を増やしていくのかもしれませんね。

日本の不動産への評価は?


日本の不動産に対する海外からの評価は意外と高いものになっています。不動産サービス大手のJLLによると、2020年の海外投資家による国内投資額は約1兆5000億円。かなり大きな額が流れ込みました。この額は日本での不動産取引全体の30%強を占め、過去と比較しても最高水準だったそうです。

・不動産の稼働率が安定している

・他国に比べ金利が低い

ことなどが海外投資家にとっての日本の不動産の魅力を高めているようです。

東証REIT指数は2年前の水準に


こうした動きもあり、日本の不動産の指数として知られる東証REIT指数は2年前の夏頃の水準にまで回復してきています。昨年の3月の新型コロナウイルスの感染拡大時には、不動産の上場投資信託であるREITは叩き売られ、東証REIT指数も高値から半値近くにまでなりましたが、現在は2020年の年初の高値から9割くらいのところまで戻っています。

一時はかなり懸念された日本の不動産市況ですが、予想以上に堅調なことが確認されて海外からの資金流入が増えている、というように捉えれば良いのではないでしょうか。GSの日本の不動産への投資額倍増のニュースもその一環として捉えていけば良いかと思います。


執筆者:渡邉亮

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