金利上昇リスク
2021.5.23

株式会社AWARDの渡邉です。

日本では長らく超低金利の時代が続いていますが、米国では日本に比べて金利の変化が起こりやすい傾向が見られます。もし、日本で金利の上昇が起きたらどうなるか。本日はそんなことを考えてみたいと思います。

多額のローンへの影響は大


米国ではコロナショック後の金融緩和で一時期歴史的な低金利の状態になっていました。10年物の米国債で金利が0.5%を切るといった場面が昨年はありました。しかし、景気の回復とともに金融政策の正常化が進んでいくという思惑が広がり、金利は1.7%を超えたりもしてくるようになっています。

日本では長らく低金利の時代が続いていますが、特に日本銀行がマイナス金利政策を始めてからは10年物国債の金利はほとんどの期間で0.2%以下の範囲に収まっています。こうした影響で、住宅ローンの金利なども引く状態が続いてきました。最近では金利の上昇がないことで住宅ローンでも変動金利を選択する方が多くなっているようです。

金利が1%上がると?


さて、しかし米国の景気が回復してきて米国の金利が上昇してくると、日本でもすこしずつ金利の上昇圧力がかかる可能性は考慮しておいても良いでしょう。今のところ日本では物価の上昇も起きていませんし、金利が上がりにくい環境ではありますが、もし金利上昇が起きればその影響は大きいと言えます。

例えば3000万円のローンを借りているとして、金利が1%上昇したとすると、負担額はいくら増えるでしょうか。これは単純に、

3000万円×1%=30万円

金利の負担額が30万円増えることになります。住宅ローンの場合は、多くの金融機関で5年に1度の返済額の変更で月々の支払額は最大25%しか変わらないようになってます。しかし、月々の返済額は変わらなかったとしても将来的に支払わなくてはならない金利の負担分は増えていくのには注意しましょう。

金利上昇に備えるには?


さて、では金利の上昇に備えるにはどうすれば良いでしょうか。一つの手段として、手元にいつでも繰上返済できるように資産を増やしておくのはお勧めです。仮にローンの残高が3000万円のときに金利が1%上昇すれば金利の負担額は年間30万円増えますが、1000万円繰上返済して残高が2000万円になっていれば、増える金利の負担額は年間20万円で済みます。

金利の上昇局面に備えて手元のお金を増やしておくのは有効ということですね。ローンを利用している方にとって金利上昇は喜ばしいことではありませんが、手元の資金を厚くしておくことで対処は十分に可能です。今すぐの話ではないですが、将来的な金利の上昇の可能性はゼロだと思わずに準備しておいてみてはいかがでしょうか。


執筆者:渡邉亮

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