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首都圏、近畿圏のマンション賃料が上昇傾向にあるようです。実際の数字を確認してみましょう。
東京カンテイという不動産専門のデータ会社があり、全国のマンションの図面や価格情報、土地・戸建の売買事例を配信しています。その東京カンテイによると、首都圏、近畿圏の分譲マンション賃料は上昇傾向にあるようです。
マンション賃料などは1平米あたりの賃料で比較されることが多いですが、
《首都圏》
2018年10月:2,846円/平米
2019年10月:2,911円/平米
+2.3%
《近畿圏》
2018年10月:1,805円/平米
2019年10月:1,892円/平米
+4.8%
となっています。不動産市況は東京オリンピックが過ぎると落ち込むという方も多いですが、こうした賃料の底堅さを見るとさほど大きな影響を受けないのではないか、という印象も受けますね。
さて、そんな平米あたりの賃料ですが、東京23区に限ると価格と上昇率はさらに高くなります。
2018年10月:3,526円/平米
2019年10月:3,716円/平米
+5.3%
となっています。ちなみに平米単価が3,716円ということは、25平米のワンルームタイプのマンションの家賃ですと、月々の家賃が92,900円ということになります。都内に住むことのコストはどんどん高くなっているようです。
さて、住む観点で言うと家賃が上がることは好ましくないですが、投資の観点で見ると悪くない話です。所有している不動産の家賃を上げることができれば、当然収益は大きくなるためです。堅調な家賃相場が続くのであれば、不動産価格は値崩れもしにくいでしょうし、安定した投資環境が続くのではないでしょうか。
これから不動産投資を検討しているという方は、オリンピックといった目先の出来事だけにとらわれることなく、数字を見て判断ができるようにしていきましょう。
こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。