利用価値と資産価値

不動産

株式会社AWARDです。

住宅の価値は大きく表すと『利用価値』と『資産価値』があります。住宅を購入する際にはこの2つの価値について良く考えておくことが重要になってきます。

利用価値とは?


マイホームを購入する理由としてしばしば上がってくるのが、お子さんの誕生や入園、入学などです。なぜこのタイミングでマイホームを検討なさる方が多いのかを考えると、良い環境で子育てをしたい、という気持ちが生まれるタイミングだからでしょう。この良い環境、という観点はまさに住宅の価値の中でも利用価値の部分になるかと思います。

また独身の方がマイホームを購入する場合にも、今住んでいる場所よりも利便性の良い場所や、快適な家に住みたい、という動機が多いようです。将来に渡って住みたい街が決まったから、という場合もあるでしょう。こうした場合も、利用価値を重視した購入の仕方であると言えるのではないでしょうか。

資産価値とは?


一方で住宅は大きな買い物ですから、資産価値について慎重に考えたい方もいらっしゃることでしょう。わたしなどはお金に関わる仕事をしているため、より合理的なマイホームの買い方を重視してしまいそうです。

資産価値はいわゆる市場価格で表すことができます。その物件を改めて売りに出したらいくらくらいで売却できるだろうか、ということですね。また賃貸に出した場合にどれくらいの賃料で貸せるか、というのも収益を生む資産としての価値を見る上では重要なところになります。

利用価値に比べると数字で表現しやすいのが資産価値と言えます。資産価値が高いマンション、価格が落ちにくいマイホームというのは経済合理性が高い住まいになってきます。

どちらを重視する?


利用価値と資産価値、どちらを重視するかというのは購入なさる方によっても様々です。ここは正に価値観がわかれる部分です。

そんな中で家を購入するときにやっていただきたいのは、まずは資産価値を考える、というところです。資産価値は上記で書いた通り比較的数字で表現するのが簡単な部分になります。そこでの経済的な合理性を見てから、利用価値の部分でどのくらいまでであれば許容できるかを考えてみると良いでしょう。

例えば将来的に賃貸と比べた場合に、40年間で1,000万円程度経済的なマイナスが出そうな物件の購入を検討しているとしましょう。しかし、この住宅に住むことによって得られる利用価値が、1000万円÷40年≒25万円/年以上にあると判断できるのであれば、その物件は自分自身にとって購入する価値がある物件だということになります。資産価値を数字で評価してから、利用価値の部分に目を向けると良い判断がしやすくなるのではないでしょうか。

ぜひマイホームを検討する際には参考にしてみていただければと思います。


執筆者:渡邉亮

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