富裕層と不動産

不動産

株式会社AWARDです。

お金持ちの方は不動産を所有していることが多いです。資産として代々引き継いでいる不動産を持っている方もいれば、自身で投資として増やしていくことでお金に余裕を作ってきた方もいらっしゃいます。不動産を持っている方がお金持ちになるのか、それとも不動産を購入するからお金持ちになるのかは、はっきりと明言するのはむずかしいですが、本日は富裕層と不動産というテーマでご紹介させていただきます。

資産の王様


世の中に数多ある資産の種類の中でも、持つべき王道の資産の一つが不動産です。それでは、なぜ不動産は王道の資産と言えるでしょうか。それは不動産というのはお金を生み出してくれる仕組みが出来上がっている資産だからです。

不動産といえば土地と建物のことを主に指します。この2つについて考えてみると、

・賃貸マンション

・賃貸アパート

・駐車場

・太陽光発電

・借地としての貸出

など、活用した場合にお金を生む事例がたくさんあります。不動産は基本的に収益を生み出してくれる資産であり、その利回りというのは現預金を銀行に預けておくよりもはるかに高いものなのです。

富裕層が借金して不動産を買う理由


そして、不動産が収益を生み出す仕組みが分かっている富裕層は不動産を大切にします。さらに言えば、手元にお金があるにも関わらず、借金して不動産を買い増す場合もあります。これは富裕層にかかる相続税が理由となっています。相続税は基礎控除が3,000万円ありますから少なくとも資産が3,000万円以上なければかかりませんが、最高税率は55%と富裕層には重くのしかかる税金です。それが不動産を購入することで減らせる可能性があるのです。

不動産を借金して購入すると下記のような効果が見込まれます。

・借金があると、それを差し引いた総額に対して相続税がかかる

・購入した土地や建物は時価(市場での価格)よりも低く見積もられる

特に2番目の、「時価(市場での価格)より低く見積もられる」というところは重要で、通常の売買価格に対して建物は7割、土地は8割ほどで評価されます。さらに、一定の条件を満たした不動産は、土地の評価減の特例などを利用することもでき、相続税を計算するときにさらに有利に働きます。

富裕層にとって借金をして購入時の時価よりも小さい評価額になる土地等を取得することは、相続税対策として非常に有用であるということですね。

不動産を活用する


このようなことを知っているとなぜ不動産が富裕層から好かれるのか、その理由が分かってくるのではないでしょうか。土地や建物が実際の価格よりも低く評価されたり、土地の評価減の特例があることなどは、法律やルールを知っていると活用ができる部分です。

ただ不動産を購入すれば資産を築けるというものではありませんが、不動産のことを良く理解することは、お金持ちになったりお金持ちになったあとに資産を維持していくためには重要であることを知っておいていただければと思います。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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