退職金でローン返済の是非
2019.7.25

株式会社AWARDです。

人生の中でする大きな借入と言えば、多くの方にとって住宅ローンではないでしょうか。最近はかなり高い年齢まで住宅ローンが組めるようになってきているため、定年退職を迎えても住宅ローンの残債がある、という方も増えてきているようです。そして、定年退職の際にもらえる大きなお金と言えば退職金。本日は退職金を住宅ローンの残債に充てることについて考えてみましょう。

住宅ローンの返済はお得か?


さて、住宅ローンは借りる上で、銀行へと金利を払っています。この金利は自分自身の資産になるものではないため、できれば払いたくないコストになります。この金利の条件は人によって様々で、住宅ローンを組んだ時期によっても異なりますが、0.5%程度から数%程度まで様々な条件をお見掛けします。

基本的に住宅ローンの繰上げ返済というのは、支払う金利を減らすことができるという点で経済的なメリットがあります。期間短縮型の返済の場合、概ね住宅ローンの金利で繰り上げ返済をした資金を運用した程度の効果を得ることができます。近年の銀行預金の金利がほとんどゼロに近いことを考えると、住宅ローンの繰上げ返済は一定の効果があると言えるかと思います。

資金が固定化されるデメリット


しかし、一方で住宅ロ―ンの繰り上げ返済には大きなデメリットもあり、一度返済した資金は現金化することが難しくなります。別の言い方をすれば、資金が固定化されてしまう流動性のリスクがあるということになるでしょう。もちろん、住宅を担保にして借入を起こしたりということで繰上げ返済後でも現金の確保は可能です。しかし、住宅を担保とした借入を起こす場合、金利などのの条件は住宅ローンよりも一般的にはわるくなります。それであれば低金利の住宅ローンを借りていた方がお得と言えるでしょう。

老後には住宅だけでなく生活資金も必要です。退職金で大きなお金が入ったからと言って、すぐに住宅ローンの残債に充当するのではなく、資金の使い道は慎重に検討するべきです。

退職金の運用も考える


また、住宅ローンを返済する効果は金利の負担を軽くできることだと上記にてお伝えしましたが、その軽減される以上の金利で退職金を運用できるのであれば、そちらの方が経済的なメリットは大きくなります。現在で言うと日経平均株価の配当利回りは約2%、昨日取り上げたREIT(不動産投資信託)の配当利回りは約4%です。こうした投資商品の価格変動リスクを負えるのであれば、住宅ローンを返済するよりも効果が高い可能性があります。

退職金は大きな資金だからこそ、その使い道は後々の生活に大きな影響を与えます。ご自身にとってベストな選択ができるように慎重な検討をするように意識していただければと思います。ご自身だけでなく、親御さんなど周りの方にもぜひお話ししてみてください。

カテゴリーから記事を探す