個人年金保険のデメリット 【老後】
2016.5.9

株式会社AWARDの渡邉です。前回のコラムでは、個人年金保険の概要とメリットについてご紹介させて頂きました。しかし、どのような商品にもメリットがあればデメリットも存在しています。今回は 個人年金保険のデメリット に焦点を当てて解説をしていきます。

個人年金保険のデメリットは大きく3つあると考えられます。

・確定型の個人年金保険ではインフレへの対応ができない
・保険会社が破綻すると年金額が減らされる可能性がある
流動性が低い(すぐに使うことができない)

インフレへの対応ができないとはどういう意味かというと、物の値段が将来的に上がっていく事を想定した場合、貰うお金の額面が一緒でも貰えるお金の価値は下がってしまうということです。現在100円を持っていて100円のペットボトルの水が欲しいとしたら1本買うことができますよね。しかし30年後にペットボトルの水の値段が200円になっていたとしたら、持っていたお金を10%増やして110円あったとしてもペットボトルの水は1本も買えません。個人年金保険で最初から数%しか増えない契約をしてしまうと、物の値段が上がってしまった際には払ったお金の価値が目減りしてしまうということです。現在日銀はインフレターゲット2%という数字を掲げています。これは毎年2%ずつ物価を上げるという目標です。もしこの数字が実現した際には、個人年金保険はただゆっくりと自分のお金の価値が減るのを待つ商品になってしまいます。

また、保険会社が倒産した場合には将来受取れるはずだった年金が減らされる可能性があるのも忘れてはならないでしょう。安全な資産として持っておきたいのであれば、銀行の預金を選択し預金保険制度で1行につき1000万円まで保障されているほうが安心なのではないでしょうか。保険商品も保険会社が倒産した際には生命保険契約者保護機構によってある程度は保障されますが、全額ではありません。安全度で言えば預金の方に軍配が上がるでしょう。

そして、前回書かせて頂いた老後の資金を強制的に貯められるというメリットの裏返しが流動性の低さというデメリットです。個人年金保険に貯めたお金はすぐおろして使えるお金ではありませんし、途中解約の際には支払った額よりも少ない金額の解約返戻金となってしまう可能性も高いです。流動性の点で言えば預金や投資信託の方が優れた商品になります。

こうして見ると個人年金保険はデメリットも色々とある商品であることが分かってきました。では個人年金保険は自分には合わないな、と思う方は結局何をすれば良いのでしょうか?次回は個人年金保険に代わる商品として何が考えられるか候補を挙げていきます。

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