株式会社AWARDです。
企業の財務状況を表す指標の一つに『貸借対照表(BS)』があります。こちらは企業の資産状況を表すものなのですが、実は個人の家計においても応用できる考え方になります。
貸借対照表(BS)は、資本の調達先と運用形態をあらわした表です。この表では資産の部と負債、資本の部が必ず釣り合うように作られるためBS、バランスシートとも呼ばれます。
どこかからか調達した資金は必ずなにかに変わって運用されます。それは設備であったり現金のまま保有されたりするわけです。個人の場合でも、資産と負債のバランスを考える上で有用です。
個人の資産で、バランスシート上の資産として記載されるものにはどのようなものが存在しているでしょうか。例として挙げると、
現金、保険、有価証券、不動産、車
などになるでしょう。これらの価値を足していくと自分自身が保有している資産の総額がわかるのです。自宅を買っている方は不動産の割合が大きくなることが多いですね。逆に不動産も車も持っていない方の場合、ほとんどが現金で保有されているケースもあると思います。
そしてこの資産を得る際に個人でも負債を追っている場合があります。例えば、
住宅ローン、マイカーローン、カードローン、奨学金、教育ローン
などです。これらは全てバランスシート上で負債として表されるものになります。そして資産の合計からこれらの負債の合計額を引いたものが純資産です。住宅を買うと家が自分のものになって資産が増えた感覚を持つ方が多いですが、負債も同額負っていると純資産は変化しません。
個人の場合は住宅購入でバランスシートが拡大するので、ローンの価値より極端に価値が低い住宅を購入しないように気をつけたいところです。価値が低い住宅を購入すると知らないうちに純資産がない『債務超過』の状況に陥っていることもあるのです。
わたしも自分の資産を考える際にはバランスシートの状態を気にするようにしています。ぜひ皆さんも自分の資産状況を把握する上で一度バランスシートを作成してみてはいかがでしょうか。
こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。