デフォルトって何?【経済】
2016.8.1

株式会社AWARDの渡邉です。前回はリスクを取らないリスクについて書かせて頂きました。預金、保険、年金といった安全資産と呼ばれるものたちは、みな日本の国債で運用されています。日本の国債なら日本が保証しているから安全でしょ?と言われると確かにその通りなのですが、こういった国が保証している債券でも利払いがされなくなったり、償還(お金を戻すこと)が滞ったりした事例は世界中であるのです。こういった債務不履行のことをデフォルトと呼びます。

「デフォルト(default)」には元々「怠ける」といった意味があります。国が借金を返すアテがなくなり、利払いや償還を「怠ける」つまり出来なくなることを「デフォルト(default)」と呼び「債務不履行」の意味として使われます。ちなみに日本ではコンピュータ用語の場合「標準」「初期設定」という意味でデフォルトという言葉が使われますが、これはユーザーがパソコンやソフトウェアなどの設定を怠けても使える状態になっていることだと考えれば分かりやすいです。

さてデフォルトの本来の意味である債務不履行に戻りますと、

・国債の返済が完全に拒絶されること
・国債償還日の繰り延べ(リスケ)
・通貨の切り下げ(デノミ)

といったものが含まれてきます。2000年代にデフォルトを引き起こした国を一覧で見てみると、

ギリシャアルゼンチン・ドミニカ・エクアドル・グレナダ・スリナム・ウルグアイ・ベネズエラ・インドネシア・モンゴル・アンゴラ・カメルーン・コートジボアール・ケニア・マダガスカル・ナイジェリア・ジンバブエ

と実に多くの国の名前が挙がってきます。それなりに経済が発展している国でも財政破綻の可能性があり得るのはお分かり頂けるのではないでしょうか。

例としてアルゼンチンでどのような変化があったかを見てみましょう。アルゼンチンの通貨であるアルゼンチンペソ。2000年頃には1アルゼンチンペソ=約1米ドルで取引がされていました。しかし2001年に対外債務に対するデフォルトを宣言し通貨の価値は暴落。現在の為替レートは1アルゼンチンペソ=0.07米ドルを切っている水準です。つまりデフォルトしてから16年の間にアルゼンチンの通貨の価値は10分の1以下に落ちてしまったということです。

アルゼンチンは元々世界の中で先進国として位置づけられていました。しかし、現在は2000年代に繰り返したデフォルトによって国際的な孤立を深めている国となっています。国と地方の債務が1300兆円ある日本。日本は絶対にデフォルトしないと本当に言えるのでしょうか?それでも日本は大丈夫という方はいらっしゃるかもしれません。ただ、日本も実はデフォルトした歴史があるのです。次回はそんなことをコラムで取り上げさせて頂こうと思います。

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