株式会社AWARDの渡邉です。
良い借金と悪い借金
というテーマで今回はコラムを書かせていただきました。
1.借金に対するイメージは?
2.良い借金と悪い借金
3.有利に借金と付き合うには
といった流れでご案内させていただきます。
1.借金に対するイメージは?
借金に対するイメージを聞くと、日本人の多くの方は悪いイメージをお持ちなのではないでしょうか。借入を起こすことで生活が苦しくなったり、返済が困難になったり、長く支払いを続けなければならない、といった考えを持っている方もいらっしゃるでしょう。
一方で、一部の成功している方に見られる特徴として、借入を上手に使っている、というのがあります。例えば日本でも有数のお金持ちである孫正義さん率いるソフトバンクグループの有利子負債、つまり借金を見てみると、なんと5兆円以上あります。
しかし、ソフトバンクグループは日本を代表する会社の一つですし、長らく経営を続けて規模を拡大してきています。このことからも借金は一概に悪いもの、とは言えなそうですよね。
2.良い借金と悪い借金
借金は良い借金と悪い借金にわけることができます。
良い借金は、借入を起こしたことによって、支払う金利以上の価値を得ることができる借金です。事業に使う借金や、教育に使う借金などはこれに当てはまることが多いでしょう。
例えば、1000万円のお金を金利1%で借りるとしたら、年間に支払う利子の額は10万円です。借入をしたことによって、使ったお金に加えて利子となる10万円以上の価値を新たに生み出すことができるのであれば、それは良い借金である、と言えるでしょう。
一方で悪い借金というのは、浪費のための借金です。借入したお金は利子をつけて返さなければいけないわけですが、使い切ることは簡単です。後になにも残らないことに借りたお金を浪費してしまったら、新たに働いて元金も利子も返さなければなりません。
例えば300万円を金利8%で借りて、5年間で返済する場合、月々の返済額は6万円以上、総返済額は360万円以上にもなります。浪費したお金を後から返済するのは非常に大きな負荷がかかりますし、利子の分だけ余計に自分のお金を減らしてしまうことになります。
3.有利に借金と付き合うには
有利に借金と付き合うには、事業や投資の目線を持つことが大切です。
・支払う金利以上の価値を生み出しているか
・返済をしても手元のお金に余裕はあるか
・より低い金利で借りてより高い価値を生み出すことができないか
といった視点で借入をすると、借金と上手く付き合いやすくなります。
成功している事業家や不動産投資家は、多くの方が銀行からの借入を上手に利用しています。
自宅を購入するためにローンを組む場合や、教育費の準備で奨学金を利用する場合も、こうした視点を持って借金と付き合ってみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
今回は良い借金と悪い借金についてまとめてみました。
一般論として浪費は悪い借金という書き方をしましたが、若いときに借金をしてでもした経験が将来役に立つ、といった意見もあります。
とはいえ、上記の例も見方を変えてみると『若いときに経験を得る』という投資を実施したと見ることもできます。経験を後々に活かせるかどうかは、人によって差がでる部分でもありますよね。
借入の力は非常にパワフルです。だからこそ上手に付き合って人生を豊かにするために利用していきたいものです。