株式会社AWARDの渡邉です。
日本で最大の銀行である三菱UFJ銀行が手数料の値上げを発表しました。
三菱UFJ銀行の手数料の値上げ
について、
1.振込手数料の改訂予定
2.外国送金手数料は
3.ネットバンキングへの移行が推奨
といった流れでご紹介させていただきます。
1.振込手数料の改訂予定
三菱UFJ銀行が、10月2日より店頭やATMでの振込手数料を引き上げるとのことです。日本のトップ銀行である三菱UFJが動いたことで、他の銀行も手数料の値上げで追随していくことが考えられます。
具体的な振込み手数料の改訂は、
《店舗・ATM》
店頭窓口:最大770円⇒990円
ATM現金:最大550円⇒880円
ATMカード:最大330円⇒275円
となる予定です。店頭窓口や現金を使ったATMでの振込みが大きく値上がりし、逆にカード利用のATMでの振込みは手数料が下がる場合もあります。
なお、インターネットバンキングを利用した振込み手数料は最大220円のまま据え置くとのことです。この流れを見ても、店頭での手続きではなくインターネットバンキングを利用してもらうように誘導したい三菱UFJの意図が感じられますよね。
2.両替や外国送金の手数料も
また、両替や外国送金の手数料も10~11月にかけて値上げ予定です。
店頭で硬貨の両替は500枚ごとに加算する手数料が550円から770円に引き上げられ、店頭での外国送金や外貨建て送金は、送金先によって2500~7500円と異なる手数料を7500円に統一するようです。
三菱UFJが値上げに踏み切ったのは、
・システム費の負担増への対応
・マネーロンダリング対策
(ネットバンキングを利用してもらいリスクを低減する)
等の理由があるそうですので、他の大手銀行は今後追随していく流れになるのではと予想します。一方で中小の銀行は、手数料の改訂で動く資金の獲得のために、違う方向性でサービスを打ち出すかもしれませんね。
3.預貯金の金利は手数料で吹き飛ぶ
三菱UFJ銀行の預金金利は、
普通預金:年0.0010%
定期預金:年0.0020%
です。1000万円を定期預金に預けていて1年間にもらえる金利は200円です。
店頭で振込みをすると10月2日以降は990円が一回でかかってくるわけですから、5000万円を定期預金をしていてもらえる金利でさえ一度の振込で吹き飛ぶことになります。
銀行はお金を保管する場所であって、お金を活かす場所ではない、というのは改めて強く認識を持ちたいですね。物価が上がる時代では、お金は増えないところに置いておくとどんどん価値を失います。
すぐに必要な一定の金額は銀行に置いておくにしても、余剰資金は運用するなりして働かせることを意識していきましょう。