株式会社AWARDの渡邉です。
預金は金融機関が破綻した場合でも1000万円までは戻ってくる、という話は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?今回は預金保険制度とペイオフについてご紹介します。
1.預金保険制度とペイオフとはなにか?
2.全額保護される口座もある
3.外貨預金は対象外
といった流れでご紹介させていただきます。
1.預金保険制度とペイオフとはなにか?
預金保険制度は、万が一金融機関が破綻した場合、預金者の預金などを保護するための保険制度です。
ペイオフとは、預金保険制度による預金者保護の方法のひとつである「預金者への保険金の直接支払い(ペイオフ方式)」のことを言います。
金融機関が破綻したとき1人の預金者あたり元本1000万円までが預金保険制度の対象になるのは有名ですよね。なお、破綻日までの利息が保護の対象となります。
金融庁のホームページですと、預金保険制度は金融機関が破綻した場合に預金者等の保護や資金決済の履行の確保を図ることによって信用秩序を維持することを目的としています。
預金者が預金保険制度の加盟金融機関に預金すると、預金者と金融機関と預金保険機構の間で自動的に保険契約が成立します。この保険は金融機関が強制加入することになっており、金融機関より預金保険機構へと保険料が支払われています。これによって私たちの預金は保険がかかり守られている訳です。
2.全額保護される口座もある
私たちが良く耳にするのは1000万円までの預金保険ですが、一定の条件を満たした口座は全額保護される決まりにもなっています。全額保護されるのは、当座預金や利息のつかない普通預金などの決済用預金で、
①決済サービスを提供できる
②預金者が払い戻しをいつでも請求できる
③利息がつかない
といった3つの要件を満たしているものが対象です。
企業などは決済用の当座預金を持っていることが多いのですが、当座預金であれば銀行が破綻しても全額保険で守られているということになります。
3.外貨預金は対象外
なお、預金保険制度には対象外となる口座もありますので注意が必要です。
例えば外貨定期預金 などはこの制度の対象となりませんので、1000万円以内の預金であっても保護はされないことになります。
外貨預金は銀行にとっては手数料を多く取れる商品なので宣伝も活発ですが(金利が高い通貨の預金が良く宣伝されていますよね)、これらは預金の大きなメリットである預金保険制度の保護を受けることができない、ということです。
外貨を持つのは資産分散の観点からもとても良いことなのですが、こういったデメリットもしっかり理解すべきでしょう。外貨を持つならば銀行ではなく、証券会社などがお勧めです。
まとめ
預金保険制度を理解すると、1000万円以上の預金はいくつかの金融機関に分けて預金するなどの工夫もできますよね。銀行預金は安全性、流動性に優れているのに加えて預金保険制度もあります。何気なく預け入れている預金がどのように守られているか、知っておくと良いのではないでしょうか。