物価上昇の実態と体感値

ライフプランニング

株式会社AWARDの渡邉です。

皆さんはコンビニやスーパーで買い物をしたり、公共料金を払ったりするときに、物価が上昇している感覚はありますか?

本日は物価の上昇について、実際にどのくらい上昇しているのかと、多くの方がどう感じているのかとについてご紹介させていただきます。

1.2022年11月の消費者物価指数

2.日銀が実施したアンケートの結果

3.生活を防衛するために

といった流れでご紹介させていただきます。

1.2022年11月の消費者物価指数は


総務省が2022年12月23日に発表した11月の消費者物価指数(CPI、2020年=100として算出されています)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.8となりました。

この数字は前年同月比で3.7%の上昇となっており、過去1年間でモノの値段が平均3.7%も上がったことになります。これは約41年ぶりの物価上昇のスピードです。

特に上昇したカテゴリーを見てみると、

エネルギー:+13.3%(都市ガス代:+28.9%、電気代:20.1%)

生鮮除く食料:+6.8%(食用油:+35%、牛乳:9.5%、調理食品:+6.8%)

家庭用耐久財:+10.7%(ルームエアコン:+12.7%)

となっています。カッコの中はカテゴリー内でも具体的な品目を記載しています。

モノによっては1年間で30%を超えるような物価上昇をしているということですね。

2.日銀が実施したアンケートの結果


こうした総務省の出しているデータとは別に、日銀が物価上昇に関するアンケートを実施しました。2022年11月4日~12月1日、全国の20歳以上の4千人を対象に実施し、2108人から有効回答が得られたのことです。

現在の物価が1年前と比べて「上がった」と回答した人の割合が94.3%で、現在の物価が1年前と比べて何%変化したかを尋ねた回答の平均値は+12.1%でした。

消費者物価指数は、様々なものの価格から算出されているので平均は低くなっていますが、実際に皆さんが感じている物価の上昇はそれ以上である、というのがアンケートからは見受けられます。

エネルギーや食品といった日々価格を目にするものの価格が特に上がっていることから、体感として苦しく感じている方が増えているのではと推察されます。

3.生活を防衛するために


ではこうした物価上昇に対して、わたしたちは何ができるでしょうか?

物価が上がっているわけですから、生活を苦しくしないためには、

・入ってくるお金を大きくする

・貯めてあるお金を殖やす

といった2面からの対策が必要です。

収入に関しては、政府も賃上げの要請を企業に対して出しています。またファーストリテイリング、キャノン、サントリーなどの大企業は実際に賃上げを表明しています。ただし、賃上げは企業側で決定しないと実行されませんので、自分自身で収入を増やせる副業や転職、出世なども考えるべきでしょう。

また貯めているお金を殖やすのには、資産運用が効果的です。物価が10%上がればお金の価値は10%落ちてしまいますが、手元のお金も10%増えていればその分を補うことができます。

収入アップ、手元の資産の運用を今まで以上に真剣に考えるべきときが来ていることを、新ためて認識しておおきましょう。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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