手元の資金の分け方

ライフプランニング

株式会社AWARDの渡邉です。

皆さんは投資をする金額について、どのように決めていますか?なんとなくこのくらいかな、といった感覚で金額を決めている方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは貯蓄と投資の金額の決め方についてご紹介させていただきます。

手元の資金を3つに分ける


投資金額を決める上では、手元にある資金を下記の3つに分けてみることをお勧めいたします。

①生活防衛資金
②直近数年以内に使う資金
③余裕資金

①の生活防衛資金ですが、生活費の3ヵ月分ほどをすぐに使えるお金として手元に置いておきましょう、という意味を持ったお金となります。

3ヵ月分のところは半年という方や2年という方など色んな方がいらっしゃいますが、②で直近数年以内に使うお金もわけることを考えると3ヵ月分ほどあれば良いかと思います。

月々30万円の支出がある方であれば、90万円ほど銀行の普通預金にお金があれば生活防衛資金としては足りることになります。

3ヵ月分あると、仮に会社都合で退職しなければいけなくなってしまった場合などでも、失業保険がもらえるまでの期間の生活費をカバーできますし、その他のちょっとした出費をカバーするのにも十分間に合う金額です。

直近数年以内に使うお金


②に関してはちょっと曖昧ですが、さほど遠くない未来に使うことが決まっているお金です。例えば車の買い替えを近いうちに予定している、といった場合にはそれは現預金や安全な国債などで保有しておくべきお金と言えるかと思います。

半年後に車を買うために200万円が必要なのに、その200万円を株式に投資してしまっていて、使いたいタイミングで半分になっていると困りますよね。

目安として5年以内に必ず使うことが決まっているお金であれば、余裕資金ではなく②に分類すると良いでしょう。

余裕資金を投資する


③の余裕資金は①や②に分類されないお金すべてです。ここの余裕資金をもとに投資の計画を立てていくことになります。

とは言っても余裕資金をすべて投資に回せばよい、というわけではありません。投資にはお金が減るリスクが伴います。

どのくらいの金額であれば自分自身が精神的に安定した状態で投資を継続できるか、というのを考えた上で、余裕資金の資産構成を考えていくのがお勧めです。

ある程度価格変動の許容ができる方であれば、株式などへの投資の割合を多めに、価格変動のリスクが怖い方は不動産や債券の割合を多めに、といったように投資割合を決めていくと良いでしょう。

お一人お一人の目的に合った資産構成にすると満足度の高い投資ができます。

まとめ


3ヵ月分の生活防衛資金や、直近数年以内に使うお金は普通預金を中心に保有して、それ以外の部分を投資に使える余裕資金として考える、というのが手元の資金の分け方としてはわかりやすいです。

なお、投資にまわしているお金でも株式や投資信託であればすぐに換金ができますので、直近数年以内に使うお金が減っても特に問題がないというのであれば投資することもできます。このあたりは個々人のリスク許容度によって考え方がかわりそうですね。

資金の分け方はあくまで目安ではありますが、安心して資産運用に取り組む上では大切な考え方です。ぜひ参考になさってみてください。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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