与党ら改憲勢力3分の2超獲得【参院選】

ライフプランニング

株式会社AWARDの渡邉です。昨日はみなさん選挙には行かれましたでしょうか。昨日の20時より開票が行われ早速結果がでてきています。 第24回参院選の開票結果としては、

『自民、公明の連立与党を含む改憲3政党が74議席を獲得』

ということになりました。この結果を受け、参院での改憲勢力が3分2を超える議席を確保することになり、経済政策・改憲どちらの面でも強く与党が動いていける状況になったと言えます。今までのアベノミクスでは、日銀の金融緩和による円安に頼る部分がとても大きいものがありました。円安にともない国内の輸出企業が潤い、インバウンド需要も増えたことで株高も進むという好循環が起きていました。しかし、昨今の世界情勢により円安から円高への巻き戻しが起きており、1ドル=100円程度とアベノミクスが始まる頃の水準にまでドル円の相場も戻しつつあります。こういった状況も踏まえた上で次は政府による財政出動などによる経済の牽引が期待されることになってくると考えられます。

安倍首相もインタビューに対し、経済対策について規模は言えないとしつつ包括的かつ大胆な内容になると述べています。今後発表される財政出動を含めた経済政策の内容如何によって株価も影響を受けるでしょう。一般的には基盤がしっかりした与党が選挙に勝った場合には株価はあがりますが、今回は大きなサプライズなどもなさそうなので市場からどのように見られているかは本日の為替相場や株価を観察していく必要があるでしょう。

また5月末には2017年に予定されていた消費増税の延期も発表されており、以前目標として掲げられていた2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化するという目標に関しては実現が危ぶまれています。日本の将来を考えると現在の高齢者世代の方への痛みも伴う税と社会保障の総合的な改革も期待されるところになります。

また今回の参院選の投票率は54.70%であったとの報道がありました。前回の2013年参院選の際には52.61%だったため、若干上回ってはいますが戦後4番目の低さとのことです。英国の国民投票の投票率が70%を超えていることを考えるとずいぶん低い数字ですよね。政治や経済にもっと関心を持つ方が増えることで、日本という国の世界での立ち位置も変わってくるのではないでしょうか。ぜひ選挙を日本の未来について考えるきっかけにしてみてください。


執筆者:渡邉亮

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