株式会社AWARDの渡邉です。
皆さんの考える資産というのは、一体どのようなものでしょうか。現預金、不動産、保険、株式、投資信託、暗号資産など様々なものが挙げられると思います。
こうした資産を増やしていく、というのを資産運用の大きな目的としている方は多いでしょう。しかし、そんな資産以上に資産運用の指標として見ると良いのが『純資産』となります。
資産と負債
さて、それでは純資産というのは、いったいなにを指すのでしょうか。それは、
純資産=資産-負債
というように、資産全体から負債である借入金や各種ローンを引いたものになります。
資産と負債の例としては、
《資産》
・現預金
・不動産
・保険
・株式
・投資信託
・暗号資産
《負債》
・住宅ローン
・車のローン
・カードローン
・奨学金
などが挙げられます。
なぜ純資産が大事?
さて、それではなぜ純資産を考えるのが大事なのでしょうか。
それは、純資産として出てくる数字が、今現在持っている本当の資産額ということになるからです。負債というのはいずれは返さなくてはいけないお金です。負債の額が大きい状態で資産を持っていたとしても、本当に自分の自由になるお金は負債分を差し引いて考える必要があります。
不動産などは特にわかりやすく、4000万円の家を4000万円の住宅ローンを使って購入したとしても、純資産は増えません。むしろ、4000万円で買った家の価値が3500万円しかなかったとしたら、純資産は500万円減ってしまうことになります。住宅ローンは最終的に返さなくてはいけないので、マイホームは買ったばかりでは資産にはなっていない、ということですね。
純資産を増やせる選択
資産から負債を引いたものが純資産と理解して、純資産を増やすことを意識できると将来的に豊かになる選択をしやすくなります。負債が増えるような買い物をする際には、対象の資産価値が将来どうなるかといったところにも目が向くようになるでしょう。
資産運用をする際には最初に自身の純資産が減ってしまうものも多くあります。純資産が減ってしまう選択だとしたら、どのくらいの期間でそれを取り戻せるかについても事前に把握しておきたいですね。
資産以上に大切な純資産。ここに着目して日々のお金に関わる判断をしてみてはいかがでしょうか。