キャッシュレス決済の現状
2021.6.6

株式会社AWARDの渡邉です。

皆さんは買い物をするときにキャッシュレス決済を利用していますか?

・クレジレットカード

・交通系IC

・QRコード決済

など様々な決済手段が発達してきていますが、日本ではキャッシュレス決済の浸透がなかなか進まない現状があるようです。

世界のキャッシュレス決済比率


世界の国々でキャッシュレス決済が占める比率を2017年のデータで比較してみると、下記のようになります。

韓国:97.7%

中国:70.2%

イギリス:56.1%

アメリカ:45.5%

フランス:42.7%

日本:21.4%

ドイツ:16.6%

となっています。先進国の中では、日本のキャッシュレス決済の普及はかなり遅れている方なようです。お隣の韓国では100%近くがキャッシュレス決済となっており、中国では70%以上であることを考えると、アジアの国で普及が遅れているというわけではなく、日本での普及が単純に遅いようです。

クレジットカードの手数料構造


こうしたキャッシュレス決済が進まない一因として考えられるのは、キャッシュレス決済に伴う手数料の高止まりです。消費者側はクレジットカードやQRコード決済を利用する際に手数料は払っておらず、むしろポイントなどを受け取っています。しかし、クレジットカードの手数料構造の例を見ると、

消費者:1%ポイントなどで還元

加盟店:5~7%支払い(3%以下のことなどもある)

カード発行会社:2.3%程度受け取り

カードブランド(VISAなど):加盟店支払いからカード発行会社に支払った分を引いた残りを受け取り

となっています。加盟店側としてはかなりキャッシュレス決済を導入することによるコストは重くなっているため、導入をしないケースも多くなっています。食べログのデータによると、カードが使える飲食店は2021年4月時点で全体の25%程度しかないとのことです。

現金利用のコストは?


こうした現状を見ると、無理にキャッシュレス決済を推進する必要はあまりないようにも見えます。しかし、野村総合研究所の試算によると、ATMや店舗レジで現金を扱うコストは年間で約1兆6000億円に上るとのこと。世界各国でキャッシュレス決済が標準化されていく中で日本だけ取り残されるということになると、国際的な競争力の停滞にも繋がってしまう可能性もあります。

キャッシュレス決済が大きく進む韓国では、キャッシュレス決済で利用した額の一部が所得控除され、税金が軽減されるなどの措置も行ったとのことです。日本も消費税の増税に合わせたキャッシュレス推進などはありましたが、本気でキャッシュレス化を進めるのであれば、政治・政策の力は必要不可欠なものになりそうですね。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

カテゴリーから記事を探す