FIREは幸せか?
2021.5.4

株式会社AWARDの渡邉です。

5月1日に、

FIREへの道

というテーマでコラムを書かせていただきましたが、こちらのコラムには反響を多くいただき、具体的なご相談もいただきました。本日は、FIRE(Financial Independence,Retire Early)と言われるセミリタイアについて深堀して書いていきたいと思います。

FIREは数字上では達成できる


FIREを達成するには、『4%ルール』が大切と言われています。

『4%ルール』とは、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという考え方となります。年間の支出が仮に300万円だったとしたら、

300万円÷4%=7500万円

となりますので、7500万円の資産を築いて年利4%で運用すれば、理論上は資産を維持したまま生活できるということになります。

理論上は可能だが


こうして理論上でFIREを達成することは決して無理なことではありません。実際にインフレ率なども加味した上で年利4%程度で資産を運用することは可能です。しかし、仮にFIREを実現したとしても、そこから先にはいくつか課題が出てきます。それは、

1.生活のスタイルが変化して支出が大きくならないか?

2.資産運用が上手くいかないときに我慢できるか?

3.収入がなく資産が減っていく状態に精神的に耐えられるか?

などです。

1に関してはFIREでセミリタイアを達成した場合、仕事をしていた分の時間に余裕が生まれます。もし、その余裕ができた時間でお金のかかることをするようになると、支出の前提が崩れてしまうかもしれません。

2は資産運用を前提としたFIREの場合に特に注意したいところです。年利4%での運用は不可能ではないですが、株式を用いた場合はあくまでも毎年の成績を均して4%といった数字になります。時にはマイナス30%、といった年もありますから、資産が大きく減っている状態を我慢できるかどうか、という問題が生まれます。

3に関しては2とも連動する話です。資産が目減りしているときでも収入があれば、そこからのリカバリーが効きます。しかし、セミリタイアして収入が途絶えている状態ですと、資産運用が上手くいかなければ資産がどんどん目減りしていく状態になります。精神的にはけっこうきついかもしれません。

心情面も含めてシミュレーションを


FIREと一口に言っても、いざ仕事を辞めて完全に資産運用だけで暮らそうと思うと、それなりの障壁があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。逆に言えば、これらの問題も自分の中ですべてクリアできた状態になれば、FIREは達成できる、ということになります。

資産から得られる収入だけで生活を送ることを、数字の面だけでなく、心情面からもシミュレーションしてみてください。FIREに必要な金額は単純に今の生活費から計算したものよりも大きいかもしれません。

また、セミリタイアというのは無理にする必要は全くありません。世の中にセミリタイアできる資産を持っている方はたくさんいらっしゃいますが、生きがいのため、社会とつながりを持つためにお仕事を継続している方が大半です。そのあたりも含めて資産形成の目標設定はしていけると良いかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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