春闘と賃上げ

ライフプランニング

株式会社AWARDの渡邉です。

会社員の方にとって、給料の変化はとても気になるところかと思います。毎年年度の変わり目に行われる『春闘(春季生活闘争)』

毎年、次の年度の労働条件について企業の経営陣と労働組合とで交渉を行うという、世界でも珍しい労使交渉の場となります。今年の結果も出そろってきたようなので、そちらの内容についてご紹介します。

定期昇給とベースアップ


まず知っておきたいこととして、給与水準を引き上げる「ベースアップ(ベア)」と、年齢や勤続年数によって基本給をアップする「定期昇給」とは異なるものである、ということです。

定期昇給は、企業が定めた条件をもとに定期的に賃金をアップする制度です。日本は年功序列だ、と言われますが、定期昇給が一律に行われるから年の順に給料が高いという状態になりやすいわけですね。 一般的な企業において定期昇給が行われる時期は、年1回(4月)または年2回(4月・10月)が多いようです。

これに対してベースアップとは、基本給(ベース)に対しての昇給額・昇給率のことです。「base up」という和製英語であるため、企業の管理者間では「ベア」という略称が定着しています。こちらは定期昇給の部分ではない、基本となる給料を底上げする、というものになります。

2021年の結果は?


2021年春季闘争では、日本労働組合総連合会(連合)で第1回回答の集計がまとめられています。それぞれ数字は月例賃金です。

平均賃金方式(定期昇給分も含まれる組合員一人当たりの賃上げ分を提示をする方式)で回答を引き出した組合の加重平均は 5,563 円・1.81%(昨年同時期 278 円減・0.10 ポイント減)となっています。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の最中でしたが、そのときよりもやや上げ幅は小さくなりました。

一方で、賃上げ分(ベースアップ)が明確にわかる組合の定昇相当込み賃上げは、6,607 円・2.20%(同 18 円増・0.04 ポイント増)で、昨年同時期を上回っていました。ちなみに、賃上げ分は1,685円で0.55 %となっています。

定期昇給と賃上げ分(ベースアップ)を分けて提示している企業の方が、全体としての賃上げ分が大きくなっているのは興味深いところです。

賃上げに頼らない収入作り


こうした賃上げはありがたいものですが、その額は平均すると定期昇給込みでも数千円程度となります。自分自身で副業、投資などを行うほうが、得られるお金は大きくなりそうですよね。

時代はだんだんと変わってきていて、終身雇用が前提の雇用システムも当たり前ではなくなってきています。勤めている先から得られる給料は貴重ですが、それだけに頼らない収入の道を他にも作ってみることを検討してみてはいかがでしょうか。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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