株式会社AWARDの渡邉です。
家計簿をつけたことのある方は多いと思いますが、家計のバランスシートを作ったことのある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。資産と負債の現状を把握する上で重要なバランスシート。本日は家計のバランスシートについてご案内させていただきます。
バランスシートとは『貸借対照表』のことであり、B/S(ビーエス)などと表記されることもあります。簡単に言えば、ある一定時点の資産と負債を書き出した表であり、その時点での会社や個人の資産状況を一目で把握することができる表の事になります。
一般的には会社の決算時などに作成することが多いバランスシートですが、個人の場合も定期的に作成することで資産状況の推移を正確に把握することができます。では具体的にはどのように作成していけば良いのでしょうか。
個人でバランスシートを作る場合に資産に該当するのは以下のようなものがあるでしょう。
現預金、株式、投資信託、不動産、車両、保険
基本的に換金をすることが可能なものが資産ということになります。ここで大切なのは資産の価格は購入したときの価格ではなく現在の価格で把握する、ということです。不動産や車両などは現金化しようとすると売却の必要があるわけですが、そのときに売却できる価格で資産として計上しなくてはなりません。
また保険に関しても支払った保険料や設定されている保険金で資産として計上するのではなく、そのときの解約返戻金の額が資産となります。
一方で負債に該当するのは、
住宅ローン、自動車ローン、奨学金、カードローン
などになります。これらを足し合わせて、資産の合計額から引くことで自身が持っている本当の資産とも言える純資産の額を知ることができます。
例えば、
《資産》
現預金:500万円
不動産:2,500万円
株式:200万円
合計:3,200万円
《負債》
住宅ローン:2,000万円
奨学金:200万円
合計:2,200万円
といったご家庭の場合、3,200万円-2,200万円=1,000万円が純資産となるのです。
資産運用というのは基本的に純資産をいかに増やしていくか、というのが重要になります。不動産を購入する場合は負債も増えることになりますから、バランスシートの考え方を理解せずに実践すると失敗してしまう可能性も高まります。
ぜひ家計のバランスシートについては定期的に考える機会を作ってみてください。
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